「英検4級の問題集で、選択肢にto rideやridingが並ぶと迷ってしまう」「比較級は習ったのに、thanのある文で手が止まる」——4級の文法問題では、選択肢に並ぶ形の種類がぐっと増え、5級に慣れたお子さんほどとまどいやすいところです。
このページの10問は、大問1の形にならった文法の問題で、その場で無料でご利用いただけます。空所に入るのは、比べる形(比較級・最上級・as〜as)・to不定詞・動名詞・助動詞の4種類です。全問に、手がかり・正解の理由・ほかの3つが入らない理由を説明した解説があります。比較級・最上級・to不定詞・動名詞の問題では、5級との違いも解説しています。
4級の大問1で問われる文法と、5級からの広がり
英検4級のリーディング(35分・35問)のうち、最初の大問1は15問です。短い文か会話文の空所に、文脈に合う語句を4つの選択肢から選んで補う問題です。空所に入るのは、単語や熟語のこともあれば、文法で形が決まる語句のこともあります。
5級でも大問1は15問で、空所に合う語句を4つの中から選んで答える点は変わりません。形式は同じでも、4級では空所で問われる文法が広がり、比べる形(比較級・最上級)やto不定詞、「〜すること」の意味のing形(動名詞)のように、5級の範囲に入っていない形が選択肢に並びます。4級の文法をひととおり見たいときは、4級の文法の範囲のページが便利です。
このページは比べる形・to不定詞・動名詞・助動詞の10問です。時の形(過去形・過去進行形・未来形)を選ぶ10問は時の形を選ぶ文法問題10問にあり、試験全体のしくみは4級の全体像のページで確かめられます。
選択肢の形から、問われていることを先に見る手順
英文を頭から訳す前に選択肢を見ておくと、何が問われているのかが分かり、手がかりも探しやすくなります。手順は次の3つです。
- 選択肢に並んだ4つの形を確かめる。-er・-estやmore・mostのつく形なら比べる形、to+動詞の原形(sもedもingもつかない形)とingの形ならto不定詞と動名詞、mayやhave toのような語なら助動詞の問題です。
- 空所の前後から手がかりを探す。比べる形ならthan・of all・as、to不定詞と動名詞なら空所のすぐ前の動詞や前置詞(aboutなど)、助動詞なら主語と空所のすぐあとの語です。
- 1つずつ空所に入れて英文を読み、つながらない形を外していく。
えいごの実の英語教室では、助動詞を、canなら「〜できる」、willなら「これからする」というように、意味と使う場面を結びつけて教えています。must・have toの「〜しなければならない」やmayの「〜してもよい」も、場面と一緒に覚えると、選択肢に並んだときに見分けやすくなるはずです。
問題を解くときは、まず4つの選択肢を見比べる習慣を、お子さんと一緒に身につけるとよいでしょう。
空所に入る形を選ぶ10問
10問すべての答えを紙に書いてから、「解答・解説を見る」を(1)から順に開いてください。
(1)〜(5)の5問
(1) Emi wants ( ) a horse someday.
1 riding 2 to ride 3 to riding 4 rides
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答え:2(to ride)
「エミは、いつか馬に( )」という文で、手がかりは空所のすぐ前のwants(〜をほしがる)です。wantのあとに動詞を続けて「〜したい」と言うときの形は、to+動詞の原形です。この形をto不定詞といい、wants to rideで「乗りたがっている」という意味です。
5級との違い:5級なら、Emi wants a dog.(エミは犬をほしがっています)のように、wantのあとはほしいものの名前で、4級では、wants to rideのようにto+動詞を続けて「〜したい」と言う形も出てきます。
ridingはingのついた形で、この文のwantsのあとでは文がつながりません。to ridingは、toのあとを動詞の原形にするto不定詞の決まりに合わない形です。ridesはsのついた形で、wantsのあとに動詞がもう1つ並ぶため、文として成り立ちません。
Emi wants to ride a horse someday.
(2) It’s ( ) today than yesterday. Please wear your coat.
1 cold 2 coldest 3 colder 4 as cold
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答え:3(colder)
「きのうよりきょうのほうが( )。コートを着ていってね」という文です。手がかりは空所のあとのthan yesterdayで、thanは2つを比べて「〜よりも」と言うときの語です。thanの前には比べる形(比較級)が入り、coldのような短い語はerをつけるので、正解はcolderです。
5級との違い:5級なら、cold(寒い)は1つの日の様子をそのまま言う形で、4級では、colderのように-erをつけた形とthanで、2つの日を比べる形が加わります。
coldは比べる前のもとの形で、thanの前に置くと文になりません。coldestは「いちばん寒い」と言う最上級で、thanのあるこの文には入らない形です。as coldは「…と同じくらい寒い」と言うas〜asの形の一部で、この文のthanとは組み合わせられません。
It’s colder today than yesterday. Please wear your coat.
(3)
A: ( ) I use your dictionary, Kate?
B: Sure. Here you are.
1 Am 2 Does 3 Have to 4 May
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答え:4(May)
「ケイト、辞書を使ってもいい」「いいよ。はい、どうぞ」という会話です。手がかりは空所のあとのI use your dictionaryと、返事のSure.(いいよ)です。「〜してもいいですか」と相手にたずねるときは、May I+動詞の原形で文を始めるので、正解はMayです。
Amを入れると、Am Iのあとに動詞の原形のuseが並び、文が成り立ちません。Doesは主語がheやsheのときの形で、Iには合わない形です。Have toを文の初めに置いたHave to I useという形も、疑問文の形になっていません。
A: May I use your dictionary, Kate? B: Sure. Here you are.
(4) Yuta finished ( ) his report before dinner.
1 writing 2 to write 3 wrote 4 write
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答え:1(writing)
「ユウタは夕食の前に、レポートを( )」という文で、手がかりは空所のすぐ前のfinished(〜を終えた)です。finishのあとに動詞を続けて「〜し終える」と言うときの形は、ingのついた形です。この「〜すること」の意味のingの形を動名詞といい、finished writingは「書き終えた」と訳せます。
5級との違い:5級なら、Yuta is writing a letter.(手紙を書いているところです)のように、ingの形はisなどのあとで「〜しているところ」と言う形で、4級では、finishedのすぐあとにwritingを置いて、「書くこと」の意味でも使います。
to writeはto+動詞の原形で、この文のfinishedのあとに置いても文がつながらない形です。wroteは過去の形、writeは原形で、どちらもfinishedのすぐあとに置くと、動詞が2つ並んでしまいます。
Yuta finished writing his report before dinner.
(5) This rose is the ( ) of all the flowers in our garden.
1 beautiful 2 more beautiful 3 most beautiful 4 as beautiful
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答え:3(most beautiful)
「このバラは、うちの庭のすべての花の中で、( )」という文です。手がかりは空所の前のtheと、あとのof all the flowersです。たくさんある中で「いちばん〜」と言う最上級はtheと一緒に使い、of 〜で範囲を示します。beautifulのような長い語は前にmostをつけるので、正解はmost beautifulです。
5級との違い:5級なら、beautiful(美しい)は1つのものの様子をそのまま言う形です。4級では、the most beautifulとof allで、全部の中で「いちばん美しい」と言う形も学びます。
beautifulは比べる前のもとの形で、theとof allの間に置いても文が成り立ちません。more beautifulは2つを比べる比較級で、この文のof all the flowersとは組み合わせられない形です。as beautifulはas〜asの形の一部なので、この文のtheとof allの間には置けません。
This rose is the most beautiful of all the flowers in our garden.
(6)〜(10)の5問
(6) Taro went to the station ( ) his grandmother.
1 meet 2 for meet 3 must meet 4 to meet
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答え:4(to meet)
「タロウはおばあさんに( )、駅へ行った」という文です。手がかりは、空所の前のwent to the stationで文がいったん完成していることです。そのあとに「何のために」を足すときに使うのが、to+動詞の原形です。この使い方のto不定詞は「〜するために」の意味で、to meetで「会うために」を表します。
5級との違い:5級なら、Taro goes to the station.(タロウは駅に行きます)のように、行き先を言って文が終わる形です。4級では、そのあとにto meetを続けて、何のために行くのかまで言えます。
meetを入れると、wentのあとに動詞がもう1つ並び、文が成り立ちません。for meetは、forのあとに動詞の原形を置いた形で、文がつながりません。must meetは「会わなければならない」と言う形で、完成した文のあとにそのまま続けられない形です。
Taro went to the station to meet his grandmother.
(7) This new movie is as ( ) as the first one.
1 more popular 2 popular 3 most popular 4 the most popular
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答え:2(popular)
「この新しい映画は、1作目と同じくらい( )」という文です。手がかりは空所をはさむasとasで、as〜asは「…と同じくらい〜」という意味です。as〜asの間には比べる前のもとの形が入るので、正解はpopular(人気のある)になります。the first oneのoneは、前に出てきたmovie(映画)の代わりの語です。
more popularは2つを比べる比較級、most popularとthe most popularは「いちばん」と言う最上級で、3つともこの文のas〜asの間には入りません。
This new movie is as popular as the first one.
(8)
A: It’s rainy today. We can’t play soccer outside.
B: How about ( ) songs in the music room?
1 singing 2 sing 3 to sing 4 sang
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答え:1(singing)
「きょうは雨だね。外でサッカーができないよ」「音楽室で歌を( )のはどう」という会話です。手がかりは空所のすぐ前のHow about(〜はどう)です。aboutのような前置詞のあとに動詞を置くときはingのついた形(動名詞)にするので、正解はsingingです。How about singingで「歌うのはどう」と誘えます。
5級との違い:5級でも、Ken goes swimming.(ケンは泳ぎに行きます)のgo swimmingのような決まった言い方で、ingの形は出てきます。4級では、aboutのような前置詞のあとにも、「歌うこと」の意味のsingingが続きます。
singは原形、sangは過去の形で、どちらもこの文のaboutのすぐあとには置けない形です。to singはto+動詞の原形で、この文のHow aboutのあとに置くと誤りです。
A: It’s rainy today. We can’t play soccer outside. B: How about singing songs in the music room?
(9) Mika ( ) to wash the dishes after dinner.
1 may 2 has 3 could 4 can
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答え:2(has)
「ミカは夕食のあとに、お皿を洗わなければならない」という意味の文です。手がかりは空所のすぐあとのto washと、主語のMikaです。「〜しなければならない」はhave to+動詞の原形で、主語がMikaのように、heやsheにあたる1人のときはhas toの形になるので、正解はhasです。
may・could・canは、どれもあとに動詞の原形が直接続く助動詞なので、空所のすぐあとにtoがあるこの文とは合いません。
Mika has to wash the dishes after dinner.
(10)
A: Do you like your new town, Jim?
B: Yes. It’s a nice place ( ).
1 lives 2 could live 3 lived 4 to live
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答え:4(to live)
「ジム、新しい町は気に入っている」「うん。住むのにいい場所だよ」という会話です。手がかりは空所の前のa nice place(いい場所)です。名詞のあとにto+動詞の原形を置くと、「〜するための」「〜するのに」の意味で、どんな場所かを説明できます。
5級との違い:5級なら、Jim lives in a big city.(大きな都市に住んでいます)のように、liveは主語のすぐあとで「住んでいる」と言う形で、4級では、a nice place to liveのように、名詞のあとにto liveを置いて、どんな場所かを示します。
livesはsのついた形、livedは過去の形、could liveは助動詞のついた形です。どれもa nice placeのすぐあとに置くと、It’sのisのほかに動詞がもう1つ並び、文の形がくずれます。
A: Do you like your new town, Jim? B: Yes. It’s a nice place to live.
×がついた問題の番号は、このあとの「間違えた形ごとの、次に読むページ」の表と照らし合わせてください。
答え合わせのあとで見ておきたいこと

何問できたかより、どこで迷ったか
4級では、一次試験の2つの技能(リーディング・リスニング)の英検CSEスコアをもとに合否が出ます。正答数からの換算は公表されていないため、この10問の正解の数から合否は読み取れません。点数は、どの形から見直すかを決めるのに使います。
8問以上なら、迷った問題の解説を読み直すだけで十分です。5〜7問なら、間違えた問題がどの形に集まっているかを下の表で確かめましょう。4問以下のときは、完成した英文を声に出して読み、空所の前後の語と正解の形をセットで覚え直す練習がおすすめです。
間違えた形ごとの、次に読むページ
| 間違えた問題 | つまずいたところ | 次にやること |
|---|---|---|
| (2)(5)(7) | 比べる形(比較級・最上級・as〜as) | 4級の文法の範囲のページで、比べる形の例文を読み直す |
| (1)(4)(6)(8)(10) | to不定詞と動名詞 | 同じページで、to不定詞と動名詞を読み直す |
| (3)(9) | 助動詞 | 同じページで、助動詞を読み直す |
| 時の形(過去形・未来形)も確かめたい | 時の形 | 時の形を選ぶ文法問題10問で解く |
| 単語の意味が分からなかった | 単語 | 英検4級の単語問題10問と英検4級の単語一覧で、意味を確かめる |
えいごの実の英語教室では、4級の文法の決まりを覚えるだけで終わらせず、どうしてその形になるのかを考えながら、実際の英文の中でくり返し確かめています。間違えた問題も、解説のうち、ほかの3つが入らない理由を読んで言葉にしておくと、同じ形で迷いにくくなります。
文法の問題をまとめたダウンロード版も、順次公開予定です。それまでは、×がついた問題を2〜3日あとに解き直しておくとよいでしょう。
大問1のほかの練習と、英検4級の全体像

4級の試験の流れは、4級の全体像のページに整理しています。大問1を公式サイトの過去問でも試すなら、手に入れ方は4級の過去問の使い方で確かめられます。ほかの大問の形は、会話の問題10問・並び替えの問題10問・長文の問題10問で練習できます。
4級の問題をまとめたページも、今後用意する予定です。比べる形やto不定詞は3級に進んでからも使う形なので、このページの手順は、その先にもつながります。
次に開くページは、10問の中で手が止まった問題を手がかりに、お子さんと話し合って決めてください。
この10問についてよくある質問
- Q. 10問は、過去の試験からとった問題ですか。
-
いいえ。10問とも、このページの練習用に用意した問題で、実際の試験の英文ではありません。4つの選択肢から空所に合う形を選ぶところは大問1と変わらないため、大問1の文法対策にそのまま使えます。
- Q. to不定詞と動名詞は、どう見分ければいいですか。
-
空所のすぐ前の語を見ます。wantのようにto+動詞を続ける動詞、finishのようにingの形を続ける動詞があり、aboutのような前置詞のあとはingの形です。likeやstartのように、どちらも続けられる動詞もあります。
- Q. 比較級と最上級は、どう見分けますか。
-
thanがあって2つを比べる文なら比較級、theとof 〜やin 〜があって「いちばん〜」と言う文なら最上級です。短い語は-er・-est、beautifulのような長い語はmore・mostをつけるのが基本で、as〜asの間には、もとの形のまま置くのが決まりです。
- Q. 何問正解なら、4級に合格できそうですか。
-
この10問の結果だけでは、合格できるかどうかは判断できません。判定のもとになるのは一次試験のリーディングとリスニングの英検CSEスコアで、正答数からの換算は公表されていません。点数は、どこを見直すかを選ぶのに使ってください。
- Q. 小学生が4級の文法問題に取り組むのは、早すぎませんか。
-
4級を目指している小学生なら、早すぎることはありません。比較級やto不定詞という名前を知らなくても、「〜より」「いちばん」「〜したい」のような意味から考えれば、入る形の見当はつくはずです。まずは意味から考える練習を、お子さんと一緒に始めてください。
このページのまとめ
- 大問1(15問)は、空所に入る語句を4つから選ぶ問題で、形式は5級の大問1と同じです。
- 4級の大問1では、比べる形・to不定詞・動名詞・助動詞の形が選択肢にまざります。
- 手がかりは、比べる形ならthan・of all・as、to不定詞と動名詞なら空所の前の語、助動詞なら主語や空所のあとの語です。
- 4つを1つずつ空所に入れて、文として成り立たないものを消すと、答えを1つにしぼれます。
- 点数は合格の見通しではなく、見直す形を選ぶための目安です。
解き直すときは、手がかりになった語に線を引きながら英文を読むと、同じ形が並んでも落ち着いて選べるようになるでしょう。

