英検4級の単語一覧300語|場面別に覚える熟語・不規則動詞つき

子ども部屋で、母親が読み上げる単語帳の言葉に声で答える小学生。英検4級の単語を親子で確かめる場面

「5級には受かったけれど、4級の単語はどこから手をつければいいのだろう」「一覧を印刷して、家で少しずつ覚えさせたい」「そもそも何語くらい必要なのか、はっきりした数が見つからない」——小学生のお子さんが英検4級を目指すとき、多くの保護者の方が最初に迷うのが単語です。

検索すれば、単語の一覧そのものはいくつも見つかるはずです。ただ、その語がどんな場面で出てくるのか、5級で覚えた語とどうつながるのかまで書かれたものは少なく、「まずどれを覚えればいいのか」の見当がつきにくいのが実情です。

この記事では、英検協会が4級の試験内容として示している「主な場面・題材」を軸に、別の記事にまとめた5級の単語一覧と重ならない語を中心に選んだ場面別の300語を一覧にしました。必要な語数の目安、よく使う熟語18個と形が変わる動詞27語の表、家でできる覚え方、力試しの例題4問まで、この記事だけで見通しが立ちます。

目次

結論:4級の単語は「5級の次の300語」を場面で覚える

英検4級に必要な単語の数は、約1,300語が目安です。ただし、この数は目安であり、市販の教材などで使われてきた数にすぎません。英検協会が公表した数字ではないことも、先に知っておいてください。数より、どんな場面の語が出るかを知るほうが近道になります。

この記事の一覧は、英検協会が示す4級の場面・話題に沿って分けた場面別の300語です。5級の単語一覧と重ならない語を中心に選んだので、次に覚える語がそのまま分かります。熟語は18個、過去形で形が変わる動詞は27語まで数を絞りました。

覚え方の芯は一つで、問題を解くうちに何度も出会う語に気づき、その語を自分の単語帳(専用のノート)に書き出していくことです。一覧はその材料で、後半には短い文の( )に入る語を選ぶ形の例題を4問用意しました。

級の選び方や試験全体の仕組みは英検4級の全体ガイドで説明しているので、この記事は単語だけを掘り下げます。まずは、300語の表をお子さんと一緒に眺めるところから始めてみませんか。

英検4級の単語は何語が目安?

4級に必要な単語数としてよく使われているのは、約1,300語という目安です。5級の目安が約600語ですから、数だけを見ると2倍以上に増える計算です。ただし、どちらも市販の教材などで使われている目安の数であり、英検協会が公表した数字ではありません。この記事で書く語数も、あくまで目安です。

数字より確かなのは、単語がどの問題で問われるかです。4級のリーディングの大問1は、短文の語句空所補充が15問。短い文や会話の( )に合う語や熟語を4つの選択肢から選ぶ問題で、ここでは単語と熟語の意味がそのまま点になります。もちろん、会話文や長文、リスニングでも同じ場面・話題の語に出会うので、単語は試験全体の土台です。

えいごの実では、4級を単語の難しさが一気に上がる級だと見ています。5級までとは違う文法が次々と出てくるうえに、時制(現在・過去など時間の表し方)の問題も加わり、そこへ知らない語の多さと熟語が重なってくるからです。文法の全体像は英検4級の文法の範囲にまとめたので、この記事では単語にしぼって4級を見ていきます。

4級のレベルを学年や5級との違いからつかみたいときは、英検4級のレベルと何年生の目安を先に読んでおくと、この記事も読みやすくなるでしょう。

英検4級の単語はどんな場面・話題で出るのか

英検4級の単語一覧マップ。英検協会が示す4級の主な場面・状況と話題を、この記事の一覧の分け方と並べた図

4級の単語をどこから覚えるかを決めるとき、いちばん頼りになるのは、英検協会が4級の試験内容として公表している「主な場面・題材」です。公式のページに挙げられているのは、場面・状況が「家庭、学校、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンスなど」、話題が「家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告、海外の文化など」です。

この場面・題材には、ほかの級と重なっている部分があります。ただ、同じ分野でも、級によって問題文の長さや内容は異なり、出題される質問のレベルも異なる、というのが公式の注記の要点です。

この記事の300語は、上に並んだ場面と話題に沿って14の表に分けました。単語帳のように品詞(名詞・動詞など)で分けなかったのは、お子さんが「旅行の話だから、この語が出てくる」と場面ごとに結びつけて覚えられるようにするためです。語の数がいちばん多いのは食事の表で、旅行と学校の表が続きます。

正確な文言や最新の情報は、英検協会の公式サイトにある4級の試験内容のページで確かめてください。お子さんの好きな話題がどこにあるか、公式の一覧から探してみるのもよいでしょう。

英検4級の単語一覧(場面別300語)

ここからが一覧です。市販の4級向け単語帳に載っている語の中から(書名は挙げません)、5級の単語一覧と重ならない語を中心に300語を選び、英検協会が示す場面・話題に沿って14の表に分けました。並びは、辞書の順でも単語帳の順でもない、この記事だけの順です。同じ場面の語がまとまって見えるように組み直してあります。

英検5級の単語一覧300語は、過去問によく出た語と小学生の生活場面をもとに選んだ300語でした。この記事の300語は、公式の場面・題材で分けたもので、出た回数の順ではない一覧です。土台になる5級の語がまだあやふやなら、5級の記事を先に一度見てから戻ってくると、この一覧の語がすっと頭に入るはずです。

使い方の要点は一つ。この表は上から順に眺めて覚え込むための表ではなく、書き写して自分の単語帳を作るための材料です。知らない語に印をつけ、問題を解くうちに何度も出会った語から書き出していく、という使い方が合っています。

列は「英語」と「意味」の2つです。それでは、家の中から順にどうぞ。

1. 家庭 ── 家の中の毎日(25語)

朝起きてから寝るまで、家の中で出会う語です。家の中にある物から順に見ていくと、頭に入りやすい表です。

英語意味
wake目を覚ます、起こす
showerシャワー
towelタオル
brushブラシ、みがく
sockくつ下
lunchtime昼食の時間
sofaソファー
relaxくつろぐ
comicまんが
radioラジオ
video動画、ビデオ
keyかぎ
petペット
hamsterハムスター
knifeナイフ、包丁
cut切る
magazine雑誌
put置く
sleep眠る
turnまわす、まわる
quiet静かな
light明るい、軽い
dark暗い
dirtyよごれた
stomachacheおなかの痛み

2. 家族・友達・自己紹介(25語)

家族のことや自分のことを話すときの語と、将来の夢につながる職業の語です。

英語意味
meet会う
smileほほえむ
parent親
live住む、暮らす
know知っている
husband夫
wife妻
face顔
cousinいとこ
baby赤ちゃん
eye目
cuteかわいい
job仕事
strong強い
hair髪
doctor医者
writer作家
pilotパイロット
dentist歯医者
artist芸術家、画家
musician音楽家
dream夢
become〜になる
love大好きである、愛する
well上手に、元気で

3. 学校(26語)

授業や学校生活の語です。5級で出会った教科名に、新しい教科や活動の語を加えました。

英語意味
uniform制服
classmateクラスメート
groupグループ
social studies社会(教科)
memberメンバー、一員
gym体育館
history歴史
question質問、問題
cafeteria食堂
contestコンテスト、大会
paper紙、答案用紙
map地図
word単語、言葉
grade成績、学年
teach教える
reportレポート、報告
learn学ぶ、習う
story物語、話
askたずねる、頼む
speechスピーチ、発表
understand理解する
forget忘れる
answer答える、答え
remember覚えている、思い出す
easyかんたんな
difficult難しい

4. 趣味・休日の予定(22語)

休みの日の計画や、好きなことを話すときに使います。

英語意味
freeひまな、自由な
holiday休日、休暇
date日付
plan計画
tentテント
picnicピクニック
campキャンプ
ride乗る
draw線や絵をかく
visit訪ねる
invite招待する、さそう
fishing魚つり
join参加する
enjoy楽しむ
fun楽しみ
painting絵、絵をかくこと
paint絵の具で絵をかく
wedding結婚式
gift贈り物
hobby趣味
event行事、イベント
Christmasクリスマス

5. スポーツ(16語)

試合や練習の場面で出てくる語です。

英語意味
match試合
stadiumスタジアム、競技場
footballフットボール
coachコーチ
golfゴルフ
ice-skatingアイススケート
joggingジョギング
raceレース、競走
fast速い、速く
quickすばやい
gloveグローブ、手袋
catchつかまえる、受け取る
goalゴール、目標
win勝つ
lose負ける、なくす
prize賞、賞品

6. 映画・音楽(15語)

見たり聞いたりして楽しむ場面の語です。楽器の名前も、この表に並べました。

英語意味
theater劇場、映画館
movie映画
comedyコメディー
dramaドラマ、劇
excitingわくわくする
actor俳優
famous有名な
program番組
singer歌手
drumドラム
pianistピアニスト
bandバンド
fluteフルート
sound音
practice練習、練習する

7. 食事(27語)

家の食卓から店での注文まで、食べることに関わる語です。

英語意味
caféカフェ
menuメニュー
waiterウエイター
thirstyのどがかわいた
order注文する
toastトースト
sausageソーセージ
butterバター
pancakeパンケーキ
steakステーキ
cheeseチーズ
chickenとり肉、にわとり
soupスープ
beef牛肉
saladサラダ
spaghettiスパゲッティ
noodleめん
salt塩
onionたまねぎ
dish皿、料理
sweet甘い
dessertデザート
cherryさくらんぼ
pieパイ
popcornポップコーン
fullおなかがいっぱいの
deliciousとてもおいしい

8. 買い物(18語)

お店で物を選んで買う場面の語です。

英語意味
shopping買い物
walletさいふ
store店
yen円
saleセール、安売り
sizeサイズ、大きさ
moneyお金
expensive値段が高い
kind種類
sell売る
sweaterセーター
dressドレス、ワンピース
clothes服
purpleむらさき色
tieネクタイ
gray灰色
candyあめ、キャンディー
snackおやつ、軽食

9. 旅行・海外の文化(26語)

旅行の準備から、外国の話まで。国の名前は、4級向けの単語帳の範囲から7つだけ選びました。

英語意味
trip旅行
travel旅行、旅行する
Canadaカナダ
suitcaseスーツケース
passportパスポート
vacation休暇、長い休み
airplane飛行機
Franceフランス
hotelホテル
ship船
taxiタクシー
arrive着く
boatボート、小さな船
leave出発する、去る
stay泊まる、とどまる
Australiaオーストラリア
homestayホームステイ
world世界
Japan日本
dollarドル
country国
culture文化
Korea韓国
Americaアメリカ
language言語、言葉
China中国

10. 地域(お店・公共施設)・道案内(20語)

町の中の建物や場所と、道を教えるときの語です。

英語意味
town町
bridge橋
corner角、曲がり角
place場所
center中心、センター
front前、正面
far遠い、遠くに
way道、行き方
near近い、近くに
road道路
bank銀行
hallホール、会館
office事務所、会社
apartmentアパート
company会社
farm農場
bicycle自転車
driver運転手
volunteerボランティア
enter入る

11. 天気・季節・自然(20語)

天気の話は、あいさつのすぐあとに出てくる定番の話題です。

英語意味
sunny晴れた
windy風の強い
cloudyくもりの
rainy雨の
snowy雪の
coolすずしい
warmあたたかい
sun太陽
star星
cloud雲
season季節
pumpkinかぼちゃ
autumn秋
outside外に、外で
lake湖
ocean海、大洋
horse馬
turtleカメ
pigぶた
roseバラ

12. 電話・アナウンス・近況報告(22語)

電話や手紙で近ごろのことを伝える場面の語と、時を表す語です。

英語意味
call電話をかける、呼ぶ
cell phone携帯電話
message伝言、メッセージ
say言う
hear聞こえる、耳にする
tell伝える、話す
send送る
mail郵便
newsニュース、知らせ
Internetインターネット
information情報、案内
websiteウェブサイト
ago〜前に
yesterday昨日
alreadyもう、すでに
noon正午
soonすぐに、まもなく
laterあとで
againまた、もう一度
tonight今夜
busy忙しい
sick病気の

13. どの場面でも使う語(動きのことば)(20語)

場面を選ばず、文の中心になる動きの語です。

英語意味
get手に入れる
share分け合う
wear着ている、身につけている
take取る、持っていく
move動かす、引っこす
hope望む、願う
giveあたえる、わたす
happen起こる
need必要とする
carry運ぶ
find見つける
missのがす、いなくてさびしい
tryためす、やってみる
bring持ってくる
worry心配する
change変える、変わる
feel感じる
stop止める、やめる
hurry急ぐ
breakこわす、こわれる

14. どの場面でも使う語(ようす・気持ちのことば)(18語)

人や物のようすと、気持ちを表すことばを集めました。

英語意味
first最初の、第一の
wonderfulすばらしい
next次の
tiredつかれた
early早い、早く
sad悲しい
late遅い、遅れた
slowゆっくりした
ready用意ができた
angryおこった
special特別な
beautiful美しい
careful注意深い
differentちがう、別の
useful役に立つ
interestingおもしろい、興味深い
last最後の、この前の
sorryすまなく思う、残念な

一覧は以上の300語です。すぐに全部を覚える必要はありません。表をお子さんと一緒に見て、すでに知っている語がどれだけあるかを数えるところから始めてください。

よく使う熟語18

公園でキャッチボールをしながら、英語の言葉を言い合う小学生と保護者

4級では、単語が2つ以上つながって決まった意味になる熟語も問われるのが特徴です。4級向けの単語帳の範囲から、動詞を使った組み合わせと、この記事の場面に結びつく言い方を中心に18個を選びました。5級の単語一覧にある熟語とは重ならないものだけです。

熟語意味使いどころのメモ
take a bathおふろに入る家での夜の場面
go out外出する出かける予定を伝える文
on foot歩いて行き方をたずねる会話の答え
get to 〜〜に着く駅や学校に到着する文。道案内でも
look for 〜〜を探す見つからない物を探す場面。look at とは別の意味
get off 〜〜を降りるバスや電車を降りる場面
in front of 〜〜の前で、〜の前に待ち合わせや道案内の場所
wait for 〜〜を待つ駅や学校で友達を待つ文
next to 〜〜のとなりに建物の位置を伝える文
talk with 〜〜と話す友達や先生と話す文
be late for 〜〜に遅れる学校や約束の時間の話
play catchキャッチボールをする公園で遊ぶ場面
have a good time楽しい時間を過ごす旅行や休日の報告で使う
give upあきらめる試合や練習の話
worry about 〜〜を心配する近況を伝える手紙や会話
be interested in 〜〜に興味がある趣味や自己紹介の文
look like 〜〜のように見える天気や人のようすを言う文
take a walk散歩する休日や朝の習慣を話す文

熟語は、語をばらして考えると意味がつかめない言い方です。look for を「見る」と「〜のために」に分けても「探す」にはならないので、ひとかたまりのまま声に出して覚えるのが向いています。表の右の列は、その熟語がどんな場面の文で出てくるかのメモです。場面と一緒に覚えると、( )の前後を読んだときに思い出しやすくなります。

大問1の( )には、単語だけでなくこうした熟語も入ります。上の18個を、まずは口に出して言えるようにしておきませんか。

形が変わる動詞(不規則動詞27)

4級で新しく出てくる文法の代表が過去形です。多くの動詞は、語尾に -ed をつけると過去形になりますが、形そのものが変わる動詞もあり、これは1語ずつ覚えるしかない語です。ここでは、4級向けの単語帳の不規則動詞の表の範囲から27語を選び、形の変わり方で分けました。列は原形(もとの形)・過去形・意味の3つです。

形が変わらないもの(2語)

原形過去形意味
cutcut切る
putput置く

まん中の音が変わるもの(12語)

原形過去形意味
comecame来る
getgot手に入れる
givegaveあたえる
runran走る
sitsatすわる
swimswam泳ぐ
singsang歌う
eatate食べる
seesaw見る、会う
taketook取る、持っていく
writewrote書く
speakspoke話す

後ろが同じ形(bought・taught など)になるもの(5語)

原形過去形意味
buybought買う
bringbrought持ってくる
thinkthought思う、考える
teachtaught教える
catchcaughtつかまえる

後ろが「d」か「t」の音で終わる形になるもの(7語)

原形過去形意味
makemade作る
saysaid言う
hearheard聞こえる
telltold伝える、話す
sendsent送る
sleepslept眠る
leaveleft出発する、去る

まったく別の形になるもの(1語)

原形過去形意味
gowent行く

なぜ全部を載せないのか、と気になる方もいるはずです。えいごの実では、過去形と現在形を混同する子に、まず試験問題の中から語尾に -ed のついた語を見つけてもらいます。形が変わる動詞は、たくさんの語を一度に覚えるのではなく、覚える語を先に決めて、その語だけを問題の中から見つけて覚えます。上の27語は、覚える語を決めるときの候補です。

過去形がどんな文で問われるのか、yesterday や last week のような時を表す語の見つけ方といった文法の話は、英検4級の文法の範囲が詳しいです。この記事で扱うのは、語の形だけです。表を見るときは、原形を読んで過去形を言う、過去形を見て原形を答える、の両方向で確かめるとよいでしょう。

家でできる覚え方

単語を覚えるステップ。問題の中で出会った語を自分の単語帳に書き出し、場面でまとめて声に出して確かめ、親子で少しずつ続けて、直前は確認だけにする手順の図

300語の表がそろったところで、次は覚え方です。手順は6つあります。

  1. 問題の中で何度も出会う語に気づく——過去問や練習問題を解いていくと、同じ語に何度も出会うのがふつうです。教室では、そのことに子ども自身が気づくのを待ちます。家でも、大人から先に言わずに、本人が気づくまで見守ってみてください
  2. その語を自分の単語帳に書き出す——何度も出てくるのに意味が出てこない語と、くり返し間違える語だけを、専用のノートに集める作業です。教室では、この単語帳を一人ひとりちがう中身で作っています。市販の単語帳を1冊まるごと順にやるより、覚えるべき語がはっきりします
  3. 場面でまとめる——書き出した語を、この記事の表のように場面ごとにまとめ直す手順です。単語が覚えられない子には、グループにして覚える工夫がよく合います。旅行の語、食事の語、と場面を思い浮かべながら語を結びつけていくと、1語ずつバラバラに覚えるより記憶に残りやすくなります
  4. 声に出して確かめる——まず正しい発音を聞いて、実際に声に出しながら、音と意味を結びつける練習です。文字と日本語の意味だけを暗記するより、聞き慣れた音が手がかりになるので、覚えやすくなります
  5. 親子で少しずつ——長い時間は要りません。目安は、教室ですすめている、親子で家でできる5分・10分の単語練習です。キャッチボールをしながら単語を言い合うなど、体を動かしながらでもかまいません
  6. 直前は確認だけ——教室では、試験の1ヶ月前からは新しい語を増やしません。最後の1週間は、解いたことのある問題や覚えた単語を確認して、自信を固める時間です

スペルは、この手順のどこにも入っていません。読めて、聞けて、意味がわかることを先に、書くことはあとから。順番を守るだけで、単語の勉強はずいぶん楽になるはずです。

集中力が切れやすい子には、単語だけを続けるより、リスニングと単語、リスニングと長文のように組み合わせて進めるほうが向いています。まず耳から英語に慣れる方法は小学生のリスニングの進め方に、手順1で解く公式の過去問については英検4級の過去問の手に入れ方と使い方に、それぞれ別の記事でまとめてあります。

日本語の語彙や知識が増えるにつれて、英語の語彙も理解しやすくなる、というのも教室で見てきたことです。高学年から始める場合も、この日本語の力が支えになります。今のお子さんが知っている日本語の世界から、英語の語を一つずつ結びつけていってください。

力試し(例題4問)

リビングの窓ぎわの勉強机で、鉛筆を止めて例題の答えを考える小学生

一覧の語がどんな形で問われるのか、大問1の形にならった例題を4問用意しました。正解の語は、この記事の一覧の別々の場面から1語ずつ選んでいます。日本語で場面を思い浮かべてから、( )に入るものを1〜4の中から選び、「解答・解説を見る」を開いてください。

(1) Last summer, my family went to the sea. We stayed at a small ( ) near the beach for two nights.
1 bank  2 hotel  3 office  4 stadium

解答・解説を見る

答え:2(hotel)

「去年の夏、家族で海に行きました。浜辺の近くの小さな( )に2晩泊まりました」という文です。旅行先で泊まる場所なので、hotel(ホテル)が入ります。bank(銀行)・office(事務所)・stadium(競技場)はどれも建物の語ですが、この文では、家族が2晩泊まる場所としては成り立ちません。「旅行・海外の文化」の表の語です。

Last summer, my family went to the sea. We stayed at a small hotel near the beach for two nights.

(2) Excuse me. I want to order some food. Please show me the ( ).
1 menu  2 map  3 letter  4 ticket

解答・解説を見る

答え:1(menu)

「すみません。食べ物を注文したいのですが、( )を見せてください」という場面です。料理を注文するために見るものなので、menu(メニュー)を選びます。map(地図)・letter(手紙)・ticket(チケット)も「見せてください」と言える物ですが、この文では、食べ物の注文に使うものとしては意味が通りません。「食事」の表の語です。

Excuse me. I want to order some food. Please show me the menu.

(3) My grandmother isn’t at home now. I will ( ) her on her cell phone.
1 meet  2 teach  3 call  4 visit

解答・解説を見る

答え:3(call)

「祖母は今、家にいません。祖母の携帯電話に( )するつもりです」という文です。on her cell phone(祖母の携帯電話に)と続くので、call(電話をかける)が入ります。meet(会う)・teach(教える)・visit(訪ねる)はどれも人を目的語にとれる動詞ですが、この文では、携帯電話を使ってする動作にならず、意味が通りません。「電話・アナウンス・近況報告」の表の語です。

My grandmother isn’t at home now. I will call her on her cell phone.

(4) A: This bag is very nice. B: Yes, but it’s too ( ) for me. I don’t have much money.
1 heavy  2 dirty  3 old  4 expensive

解答・解説を見る

答え:4(expensive)

「このかばんはとてもすてきです」「ええ、でも私には( )すぎます。お金をあまり持っていません」という会話です。お金が足りないという理由が続くので、expensive(値段が高い)が入ります。heavy(重い)・dirty(よごれた)・old(古い)も物のようすを表す形容詞ですが、この文では、お金がないことの理由になりません。「買い物」の表の語です。

A: This bag is very nice. B: Yes, but it’s too expensive for me. I don’t have much money.

4問とも、正解の決め手は文法ではなく、場面と語の意味でした。まちがえた問題があれば、解説に書いた表に戻って、まわりの語も一緒に確かめておくと、次に似た場面の文が出たときに迷わずに済むはずです。

単語の無料問題も、順次公開していく予定です。まとまった量の練習をいま始めたい場合は、長文の中で語に出会える英検4級の無料問題(読解①)から始めてみませんか。

4級の単語が3級を楽にする

ダイニングで、自分の単語帳を胸に抱えてほほえむ小学生と、テーブルについてほほえむ保護者

最後に、少し先の話です。4級で覚えた単語は、4級のためだけの語ではありません。教室では、4級で基礎力をつけておくと3級の勉強が楽に進む、と考えています。

3級に向けてどう進めるかは、別の記事で書く予定です。4級を受けるかどうかの判断や、5級から4級への進み方は、英検4級の全体ガイドに書いてあります。

今日覚えた語が、そのまま次の級の土台になる。そう思うと、300語の表の見え方も少し変わってくるでしょう。

英検4級の単語についてよくある質問

Q. 英検4級に必要な単語数はどれくらいですか?

約1,300語が目安です。この数は市販の教材などで使われてきた目安であって、英検協会が公表した数字ではありません。全部を覚えてから受けるものではなく、5級の単語一覧の次に覚える場面別の300語から始めれば、4級の問題に出てくる語のかなりの部分は、意味の見当がつくはずです。

Q. 英検4級でよく出る単語は?

この記事の一覧は、4級向けの単語帳の範囲から、英検協会が示す場面・話題ごとに選んだ300語で、出た回数の順には並んでいません。よく出る語を確かめるいちばん確かな方法は、過去問を解くうちに何度も出会う語を自分の単語帳に集めていくことです。表は、その候補を場面ごとに見渡すための地図です。

Q. スペルまで書けないとだめですか?

4級の一次試験はマーク式なので、単語を書かせる問題はありません。単語が読めて、聞けて、意味がわかっていれば点が取れる試験です。書く力が必要になるのは、書く問題が出る級からです。それまでは、読んで聞いてわかる語を増やすことに時間を使う時期です。

Q. 単語が覚えられない子にはどうすればいいですか?

覚えられない語を1つずつ覚えようとするより、なかまでまとめて覚えるほうが合うことが多いです。教室でも、単語が覚えられない子にはグループにして覚える工夫をしてきました。この記事の表の1つが、そのままグループ1つです。時間は親子で5分・10分の単語練習で十分で、長く座らせる必要もありません。

Q. 単語帳やアプリは何を使えばいいですか?

この記事では、特定の書名や商品名は挙げません。選ぶときの考え方は3つです。音声がついていること、4級の範囲がはっきり示されていること、そしてお子さん本人が続けられそうだと感じること。大人の評価より、本人が開きたくなるかどうかが決め手です。アプリの選び方は小学生向け英語アプリの記事のほうが詳しいです。市販の教材をどう比べるかは、別の記事で扱う予定です。

Q. 5級の単語があやふやなときは?

まず英検5級の単語一覧300語で、聞いて意味がわかる語がどれだけあるかを確かめるのが先です。5級の語が土台にあると、この記事の300語はその上に積み上がるので、4級の一覧だけを先に覚えるより、結局は早いはずです。

Q. 単語を練習できる無料のプリントはありますか?

えいごの実のプリントは、これから用意していく予定です。いまは、この記事の表を書き写して自分の単語帳にする方法をおすすめしています。書き写すのはスペルを覚えるためではなく、その作業そのものが、語を覚える最初の一歩になるからです。まずは1つの表を、ノートに書き写してください。

まとめ|英検4級の単語は「場面別の300語」から

この記事の要点を、6つにまとめます。

  1. 必要な語数は、目安の数字にとらわれない。市販の教材などで使われている目安はありますが、英検協会が公表した数字ではありません。数より、どんな場面の語が出るかを先に知ることです
  2. 場面別の300語は、5級の単語一覧の次に覚える語。英検協会が示す場面・話題で分けてあり、出た回数の順ではありません
  3. 熟語は18個、形が変わる動詞は27語に絞りました。過去形は、覚える語を先に決め、その語だけを問題の中で見つけて覚えます
  4. 覚え方は、問題の中で何度も出会う語を自分の単語帳に書き出し、場面でまとめる。スペルより、読めて・聞けて・意味がわかることが先です
  5. 例題4問で、場面と意味で答えが決まる感覚を確かめる。まちがえた問題は、表に戻ってまわりの語も一緒に覚え直します
  6. 4級の単語は3級の土台になる。今日の300語が、次の級を楽にします

まずは今日、300語の表からお子さんが知っている語を数えるところから始めてください。

英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。(運営元 : えいごの実 運営事務局 〒220-0072 神奈川県横浜市西区浅間町1丁目4番3号ウィザードビル)

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この記事を書いた人

「えいごの実」は、アメリカ・アリゾナ大学で特別支援教育(Special Education and Rehabilitation)を専攻し、大学院ではギフテッド教育の研究にも携わってきた管理人が、2014年に開校した小学生専門の英語教室です。マンツーマン個別指導を11年続け、小学生で英検5級から準2級に合格した生徒さんは累計20名(2014-2020年累計)、長期通塾の方では英検準1級+TOEIC 800以上で慶應義塾大学に進まれた方もいらっしゃいます。

このサイトでは、教室で蓄積してきたレッスンのノウハウや考え方を、すべて無料で公開していきます。練習問題をもっと使い込みたいご家庭向けには、教室で実際に使ってきた実教材PDFを別途ご用意しています。発達特性のあるお子さんへのアプローチも、米国での研究と現場の経験をもとにお届けします。

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