英検5級のリーディングでいちばん問題数が多いのが、大問1の「短文の語句空所補充」です。短い英文の空いているところに、合う語句を4つの中から選ぶ形式。リーディング25問のうち15問がここに集まる、最大のかたまりです。
ここでは同じ形式の練習問題を10問用意しました。単語5問・熟語3問・文法2問という組み合わせで、大問1に出てくる3種類をひととおり試せます。目安は7分。答え合わせのあとに、まちがえ方別の「次の一手」もまとめてあります。プリントに書き写さなくても、画面のまま解けます。
まずは何も見ないで10問通してみてください。全問正解でなくて大丈夫。どこでつまずいたかがわかれば、次にやることは自然に決まります。
英検5級の大問1はどんな問題か

大問1は、短い英文の空所に入る語句を4つの選択肢から選ぶ形式。リーディングは25分で25問、そのうち大問1が15問。目標時間の目安は10分ほど。1問あたり40秒という計算になり、5級のリーディングの前半をここで走り切るイメージです。
中身は1種類ではありません。旺文社の分析による傾向では、大問1の15問は単語・熟語・文法の3つに分かれ、おおよそ単語7・熟語5・文法3の割合とされています。公式が発表している数字ではないため断定はできませんが、「単語だけ覚えれば大問1が全部取れる」わけではない、という手触りはつかめるはずです。
つまり大問1の対策は、単語を覚えることと、熟語のかたまりを知ること、そして5級の文法をひととおり通すこと。この3本立てです。5級全体の進め方は英検5級のハブページにまとめてあるので、全体像から確認したい場合はそちらもどうぞ。
英検5級の単語問題10問
紙とえんぴつを用意して、番号だけメモしながら進めてください。わからない問題は飛ばして、最後に戻るやり方でかまいません。
各問の見出しを開くと解答と解説が出る仕組みです。まず日本語の考え方、そのあとに英文という順に読めるようにしてあるので、英語が苦手な保護者の方でも答え合わせにつき合えます。
(1) Emi has a badminton game in the park. Her new ( ) is red.
1 basket 2 jacket 3 racket 4 towel
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答え:3(racket)
エミは公園でバドミントンの試合があります。「新しい◯◯が赤い」の◯◯に入るのは、バドミントンで使う道具。ラケットです。1のbasket(かご)、2のjacket(上着)、4のtowel(タオル)は、どれもバドミントンをするための道具ではありません。似た形の単語がならんでいるので、最後の音まで見て選びます。
Emi has a badminton game in the park. Her new racket is red.
(2) Look at Ken in the park! He can ( ) high.
1 sleep 2 jump 3 sit 4 stand
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答え:2(jump)
「高く◯◯できる」に入る動詞を選ぶ問題。highは「高く」。高くできる動作はjump(とぶ)だけ。1のsleep(眠る)、3のsit(すわる)、4のstand(立つ)は、highとつなげても意味が通りません。canのうしろは動詞のもとの形が来る点も、あわせて確認しておきましょう。
Look at Ken in the park! He can jump high.
(3) These are my friends. I meet ( ) in the park every weekend.
1 they 2 their 3 them 4 there
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答え:3(them)
代名詞の形を選ぶ問題。meet(に会う)のうしろなので、「〜を、〜に」を表す形が必要です。theyは「彼らは」、theirは「彼らの」で、どちらも動詞のうしろには置けません。4のthereは「そこに」という副詞で、そもそも人を指しません。they/their/themの3つは、意味ではなく置かれる場所で見分けます。
These are my friends. I meet them in the park every weekend.
(4) There are five ( ) in the big tree.
1 monkey 2 monkeys 3 a monkey 4 monkey’s
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答え:2(monkeys)
fiveは「5」。2以上の数のあとの名詞は複数形です。よってmonkeyにsをつけたmonkeysが正解。1は単数形のまま、3のa monkeyは「1ぴきのサル」で数が合いません。4のmonkey’sは「サルの」という所有の形で、数を表す言い方ではありません。数字を見たら名詞の語尾を見る、が合言葉。
There are five monkeys in the big tree.
(5) The elephant is a ( ) animal. It is four meters tall.
1 small 2 short 3 little 4 large
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答え:4(large)
2文目の「4メートルの高さ」が手がかり。ゾウは大きい動物だ、という流れ。largeは「大きい」。1のsmall、2のshort、3のlittleはどれも「小さい・短い」側の意味なので、4メートルという数字と食いちがいます。空所だけを見て迷ったら、次の文がヒントになっていないか探すのが近道です。
The elephant is a large animal. It is four meters tall.

(6) Many fish ( ) in the beautiful sea.
1 swim 2 cook 3 sing 4 write
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答え:1(swim)
魚が海ですることは何か、という問いです。swimは「泳ぐ」。2のcook(料理する)、3のsing(歌う)、4のwrite(書く)は、魚の動作としてありえません。主語がMany fish(たくさんの魚)と複数なので、動詞にsがつかない形になっている点も見ておきましょう。
Many fish swim in the beautiful sea.
(7) We have ( ) snow here in winter.
1 a cup of 2 a lot of 3 a glass of 4 a box of
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答え:2(a lot of)
熟語の問題。a lot of 〜で「たくさんの〜」。「冬にここではたくさんの雪が降る」という意味です。1のa cup of(カップ1杯の)、3のa glass of(コップ1杯の)、4のa box of(箱1杯の)は、どれも入れ物で量る言い方。雪をカップやコップで数えることはないので、意味が通りません。a lot ofはひとかたまりで覚える表現。
We have a lot of snow here in winter.
(8) Everyone, please stand ( ) and sing the song.
1 down 2 out 3 under 4 up
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答え:4(up)
stand upで「立ち上がる」。「みなさん、立って歌いましょう」という場面です。1のdownは、すわる・引き下がる方向のことばで、立って歌う場面に合いません。2のoutと3のunderは、この文ではstandのうしろに置いても『立って歌いましょう』の意味になりません(underは、うしろに場所のことばが必要です)。standとupはセットで、sit down(すわる)と対で覚えると忘れにくくなります。
Everyone, please stand up and sing the song.
(9) It is raining now. Let’s go ( ).
1 home 2 house 3 to home 4 at home
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答え:1(home)
go homeで「家に帰る」。homeはここでは「家へ」という意味を自分で持っているので、前にtoやatは要りません。3のto home、4のat homeが不正解なのはこのため。2のhouseは建物としての「家」で、goのうしろに直接は置けません。「家に帰る」はgo homeとかたまりで覚えるのが安全です。
It is raining now. Let’s go home.
(10) My brother plays the ( ) and I sing.
1 door 2 camera 3 violin 4 calendar
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答え:3(violin)
play the 〜で楽器を演奏する言い方。「わたしが歌う」と続くので、空所に入るのは楽器です。violinはバイオリン。1のdoor、2のcamera、4のcalendarはどれも楽器ではありません。楽器の名前は5級によく出るので、piano・guitar・violinのあたりはまとめて確認しておくと安心です。
My brother plays the violin and I sing.

まちがえ方でわかる、次の一手
まず点数の目安から。8問以上なら、大問1の土台はできています。5〜7問なら、まちがえた種類にしぼって復習すれば十分に届く位置。4問以下なら、単語の量を増やすところから始めるのが順当です。
ただ、点数そのものより、どこでつまずいたかのほうが情報量があります。まちがえた問題の番号を、下の表と照らし合わせてみてください。
| まちがえた問題 | つまずいている場所 | 次にやること |
|---|---|---|
| (1)(2)(5)(6)(10) | 単語の意味 | 名詞・動詞・形容詞をジャンルごとに覚え直す |
| (7)(8)(9) | 熟語のかたまり | 2語以上のセットを「意味の1単位」として入れ直す |
| (3)(4) | 5級の文法 | 代名詞の形と名詞の複数形を、表で整理する |
| 時間が足りなかった | 読むスピード | 1問40秒を目安に、時間を計って解き直す |
単語でつまずいた場合は、英検5級の単語の覚え方を先に読んでから戻ってくると、次の10問の見え方が変わります。単語をまとめて覚え直すための手順と、家庭でできる回し方をまとめたページです。
熟語でつまずいた場合は、覚え方そのものを変えるところから。go home、a lot of、stand up のような表現は、1語ずつ日本語に置きかえても意味にたどりつけません。かたまりのまま声に出して、場面ごと覚えるのが結局は近道。
文法でつまずいた場合は、語順を体で覚える練習が有効です。同じ大問1の文法問題でくり返しつまずくお子さんは、英検5級の並び替え問題10問で語順そのものを扱うと、代名詞や複数形の位置が見えるようになります。
よくある質問
- Q. 10問中、何問取れれば合格ラインですか。
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この10問だけで合否は判断できません。5級の合格は一次試験全体のスコアで決まるためです。10問での現在地は、前の「まちがえ方でわかる、次の一手」に点数帯で示しました。まずはそちらで確認してください。
- Q. 英検5級の単語は何語くらい覚えれば足りますか。
-
目安としてよく挙がるのは約600語です。ただしこの数字は英検協会が公表しているものではなく、教材の級別比較表などで使われる目安。参考までに、小学校の英語で扱う語数は学習指導要領で600〜700語程度とされています。数を追うより、どの語から手をつけるかのほうが近道です。覚える順番は、上の「次の一手」からリンクしている単語ページにまとめてあります。
- Q. 選択肢を見ないで解いたほうがいいですか。
-
本番では選択肢を見て解くので、練習も同じやり方でかまいません。ただし、答え合わせのときには「なぜ他の3つが違うのか」を1つずつ言えるかどうかを確認してください。ここを飛ばすと、当てずっぽうで正解した問題が実力として記録されてしまいます。
- Q. 大問1は15問もあるのに、なぜ10問なのですか。
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1回で通して解ける量にそろえてあるためです。10問なら集中が切れる前に終わり、答え合わせまで含めて15分ほど。本番形式の15問に挑戦するのは、10問セットで安定して8問取れるようになってからで間に合います。
- Q. 何回くり返せばいいですか。
-
同じセットは、間をあけて2回で十分です。1回目の直後にもう一度解いても、答えを覚えているだけで力にはなりません。1週間ほどあけて2回目、そこでも落とした問題だけを単語カードに移す、という流れが無理なく続きます。
- Q. 小学生でも大問1は解けますか。
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解けます。5級で出る単語は身のまわりのものの名前や簡単な動作を表す語が中心で、学校で習う範囲と半分ほど重なるためです。むしろ小学生がつまずきやすいのは、単語よりも熟語と代名詞。この10問でいえば(3)(7)(8)(9)にあたります。
- Q. 発音がわからない単語はどうすればいいですか。
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大問1は読んで選ぶ問題なので、発音がわからなくても解答自体は可能です。ただしリスニングでは同じ単語が音で出てきます。意味を覚える段階から音もセットにしておくと、あとで二度手間になりません。
まとめ
英検5級の大問1は、単語・熟語・文法の3種類が混ざった15問。今回の10問は、その3種類を縮めた形。
- 単語でつまずいたら、ジャンルごとに覚え直す
- 熟語でつまずいたら、かたまりのまま声に出す
- 文法でつまずいたら、語順を扱う練習に移る
大事なのは、点数を見て一喜一憂しないこと。まちがえた問題の種類が、次にやることをそのまま教えてくれます。1週間後にもう一度この10問に戻って、落とした問題が減っていれば前進のサインです。

