英検5級のリーディングで、大問1のつぎに来るのが大問2の「会話文の文空所補充」です。2人のやりとりの中に空いているところがあり、そこに入る文や語句を4つの中から選びます。本番は5問、目標時間の目安は7分ほど。
ここでは同じ形式の練習問題を10問用意しました。空所は返事の側が中心で、質問の側をうめる問題も2問混ぜてあります。目安は14分。答え合わせのあとに、まちがえ方別の「次の一手」もまとめてあります。プリントに書き写さなくても、画面のまま解けます。
まずは何も見ないで10問通してみてください。
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サイトで公開している50問を、大問別の練習・本番と同じ順番のミックス演習・直前チェックの3部にまとめ直し、さらにこのプリントだけの30問を加えました。
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英検5級の大問2はどんな問題か
大問2は、2人の会話の中の空所に入る文や語句を4つの選択肢から選ぶ形式。リーディングは25分で25問、そのうち大問2は5問です。目標時間の目安は7分ほど。1問あたり84秒という計算になり、大問1よりゆっくり読める配分です。
手がかりは空所そのものではなく、その直前にある相手の発言にあります。相手が疑問詞でたずねていれば答え方が決まりますし、be動詞やdoでたずねていれば返事の形が決まる。注意されたときや、何かをすすめられたときも、返すことばはほぼ決まっています。空所のうしろに文が続いているときは、そこも判断材料になります。

つまり大問2の対策は、会話でよく使う言い回しを知ることと、質問と答えの対応をそろえて覚えること。この2本立てです。5級全体の進め方は英検5級のハブページにまとめてあるので、全体像から確認したい場合はそちらもどうぞ。
英検5級の会話問題10問
紙とえんぴつを用意して、番号だけメモしながら進めてください。わからない問題は飛ばして、最後に戻るやり方でかまいません。
各問の見出しを開くと解答と解説が出る仕組みです。まず日本語の考え方、そのあとに完成した会話という順に読めるようにしてあるので、英語が苦手な保護者の方でも答え合わせにつき合えます。
(1)
A: Don’t run in the library, Saki.
B: ( ) My notebook is on that desk.
1 It’s eleven thirty. 2 I’m sorry. 3 No, thank you. 4 Over there.
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答え:2(I’m sorry.)
Don’t 〜.は「〜してはいけません」と注意する言い方。注意された側は、まずあやまるのが自然な流れです。I’m sorry.は「ごめんなさい」。Bはこのあと、走っていた理由を続けています。1のIt’s eleven thirty.は時刻の答えで、What time is it?への返事。3のNo, thank you.は何かをすすめられたときの断り方。4のOver there.は場所を指す言い方で、どれも注意への返事になっていません。
A: Don’t run in the library, Saki. B: I’m sorry. My notebook is on that desk.
(2)
A: When do you come to the library?
B: ( )
1 Every Tuesday. 2 With my friend. 3 By bus. 4 No, I don’t.
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答え:1(Every Tuesday.)
Whenは「いつ」。答えには時を表すことばが来ます。Every Tuesday.は「毎週火曜日に」。2のWith my friend.は「だれと」の答えで、Whoでたずねられたときの返事。3のBy bus.は「どうやって」の答えで、Howに対応します。4のNo, I don’t.はYes/Noでたずねられたときの形。疑問詞で始まる質問に、YesやNoでは答えられません。
A: When do you come to the library? B: Every Tuesday.
(3)
A: Can you help me? I can’t find this book in the library.
B: ( ) I know that book.
1 Fine, thanks. 2 Good night. 3 Sure. 4 It’s Monday.
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答え:3(Sure.)
Can you 〜?は「〜してもらえますか」という頼み方。頼まれた側は、引き受けるか断るかを返します。Sure.は「いいですよ」。1のFine, thanks.はHow are you?とたずねられたときの返事。2のGood night.は夜の別れのあいさつ。4のIt’s Monday.は曜日の答えです。どれも頼みごとへの返事になっていません。
A: Can you help me? I can’t find this book in the library. B: Sure. I know that book.
(4)
A: Thank you for your birthday present.
B: ( ) Do you like it?
1 Good morning. 2 You’re welcome. 3 I see. 4 Here you are.
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答え:2(You’re welcome.)
Thank you 〜と言われたときの決まった返事がYou’re welcome.「どういたしまして」にあたります。1のGood morning.は朝のあいさつ。3のI see.は相手の話がわかったときの相づちで、お礼に返すことばではありません。4のHere you are.は物を手渡すときの表現ですが、プレゼントを渡したのはBの側なので順番が逆になります。お礼とその返事は、セットで声に出して覚えるのが確実。
A: Thank you for your birthday present. B: You’re welcome. Do you like it?
(5)
A: This is your birthday cake, Mika. Do you want some?
B: ( ) I like this cake very much.
1 I’m eleven. 2 No, I’m not. 3 See you tomorrow. 4 Yes, please.
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答え:4(Yes, please.)
Do you want 〜?は「〜がほしいですか」と相手にすすめる言い方。すすめられた側は、受けるか断るかを返します。Yes, please.は「はい、お願いします」。Bはこのあと「このケーキが大好きです」と続けるので、受ける側のことばが入ります。1のI’m eleven.は年齢の答えで、How old are you?への返事。2のNo, I’m not.はbe動詞で答えていて、Doで始まる質問には形が合いません。3のSee you tomorrow.は別れぎわのあいさつです。
A: This is your birthday cake, Mika. Do you want some? B: Yes, please. I like this cake very much.
(6)
A: What color is your birthday cake?
B: ( )
1 It’s white. 2 It’s very big. 3 I like cake. 4 At four.
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答え:1(It’s white.)
What colorは「何色」。答えには色を表すことばが来ます。whiteは白。2のIt’s very big.は大きさ、3のI like cake.は好きかどうか、4のAt four.は時刻を答えていて、どれも色になっていません。Whatだけを見て先を読まないと、2も3もそれらしく見えてしまいます。疑問詞はうしろの語まで読み切るのが鉄則。
A: What color is your birthday cake? B: It’s white.
(7)
A: Hello. ( )
B: This is Ken. Is Yumi at home?
1 What is this? 2 Where are you? 3 Who is this? 4 How old are you?
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答え:3(Who is this?)
空所が質問の側にあるタイプ。手がかりはBの返事です。This is Ken.と名前を答えているので、たずねているのは相手がだれか。電話でのWho is this?は「どちら様ですか」にあたる言い方です。1のWhat is this?は物をたずねる言い方で、人には使いません。2のWhere are you?は場所、4のHow old are you?は年齢をたずねる質問で、どちらにも名前の答えは返ってきません。
A: Hello. Who is this? B: This is Ken. Is Yumi at home?
(8)
A: Is that your new phone?
B: ( ) It’s very old.
1 Yes, it is. 2 No, it isn’t. 3 No, I don’t. 4 Yes, I am.
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答え:2(No, it isn’t.)
Is that 〜?とbe動詞でたずねられたら、返事もbe動詞で返します。主語はthat(もの)なので、itで受けるのが正しい形。Bはこのあと「とても古いです」と言っているので、「新しい電話」を打ち消す答えが入ります。1のYes, it is.は形こそ正しいものの、あとの文と食いちがう。3のNo, I don’t.はdoで答えていて、be動詞の質問には返せません。4のYes, I am.は主語がIになっているうえ、内容も食いちがいます。
A: Is that your new phone? B: No, it isn’t. It’s very old.
(9)
A: Hi, Aya. This is my friend, Jack.
B: ( )
1 See you later. 2 I’m coming. 3 Here it is. 4 Nice to meet you.
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答え:4(Nice to meet you.)
This is my friend, 〜.は人を紹介するときの言い方。紹介されたら、はじめましてのあいさつを返します。1のSee you later.は別れぎわのことば。2のI’m coming.は呼ばれたときに「今行きます」と返すことば。3のHere it is.はさがしていた物が見つかったときに使う言い方です。どれも紹介への返事にはなりません。
A: Hi, Aya. This is my friend, Jack. B: Nice to meet you.
(10)
A: Hello, Jack. ( )
B: I’m from Japan.
1 Where are you from? 2 How are you? 3 What time is it? 4 Whose bag is this?
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答え:1(Where are you from?)
これも空所が質問の側。BがI’m from Japan.と出身を答えているので、たずねているのはどこの出身かです。Where are you from?がそのままの形。2のHow are you?には「元気です」と返すのがふつうで、出身の答えは返ってきません。3のWhat time is it?は時刻、4のWhose bag is this?は持ち主をたずねる質問です。相手の答えから質問を逆算する練習にもなります。
A: Hello, Jack. Where are you from? B: I’m from Japan.
まちがえ方でわかる、次の一手

まず点数の目安から。8問以上なら、大問2の土台はできています。5〜7問なら、まちがえた種類にしぼって復習すれば十分に届く位置。4問以下なら、会話の言い回しをまとめて入れ直すところから始めるのが順当です。
ただ、点数そのものより、どこでつまずいたかのほうが情報量があります。まちがえた問題の番号を、下の表と照らし合わせてみてください。
| まちがえた問題 | つまずいている場所 | 次にやること |
|---|---|---|
| (2)(6)(7)(10) | 疑問詞と答え方の対応 | When・What color・Who・Whereごとに、答えの形をセットで覚え直す |
| (1)(3)(4)(5)(9) | 会話の決まり文句 | 注意・依頼・お礼・すすめ・紹介の5場面で、返すことばを声に出す |
| (8) | be動詞とdoの使い分け | 質問の最初の語を見て、返事の形をそろえる練習をする |
| 時間が足りなかった | 読むスピード | 1問84秒を目安に、時間を計って解き直す |
疑問詞でつまずいた場合は、たずね方と答え方を1対1で並べ直すのが早道です。Whenなら曜日や時刻、What colorなら色、Whoなら人、Whereなら場所。表にして貼っておくと、選択肢を見た瞬間に形が浮かぶようになります。
決まり文句でつまずいた場合は、目で覚えるより音で覚えるほうが早道。同じやりとりは英検5級のリスニング対策で扱う第1部にもそのまま出てくるので、耳から入れておくと大問2とリスニングの両方が一度に進みます。
選択肢の語そのものが読めなかった場合は、会話の前に語のほうを固めてください。英検5級の単語問題10問で名詞・動詞・熟語を通しておくと、この10問の見え方が変わります。
大問2のほかの練習ページもまとめて見たいときは、英検5級の問題を無料で50問|力試し2回+大問別でどこからでもから選べます。
よくある質問
- Q. 10問中、何問取れれば合格ラインですか。
-
この10問だけで合否は判断できません。5級の合格は一次試験全体のスコアで決まるためです。10問での現在地は、前の「まちがえ方でわかる、次の一手」に点数帯で示しました。まずはそちらで確認してください。
- Q. 大問2は本番で5問なのに、なぜ10問あるのですか。
-
大問2で問われる2種類を、どちらも試せる量にそろえたためです。疑問詞への答え方と、決まり文句の返し方は、5問では両方を通しきれません。10問なら14分ほどで終わり、答え合わせまで含めて一区切りになります。
- Q. 空所のうしろの文まで読む必要はありますか。
-
あります。この10問でいえば(1)と(8)がその型です。空所だけを見ると答えが2つに見えても、うしろの文まで読むと1つに決まります。本番でも、空所の直前と直後には必ず目を通してください。
- Q. 選択肢を先に読んだほうがいいですか。
-
会話を先に読むほうが安全です。選択肢から入ると、意味が近いものに引っぱられやすくなります。相手の発言を読んで「どんな答えが来るはずか」を頭に置いてから選択肢を見る、という順番がおすすめ。
- Q. リスニングの会話問題とは何がちがいますか。
-
問われている力はほとんど同じで、ちがいは目で読むか耳で聞くかだけです。大問2で使う「質問と答えの対応」は、リスニング第1部でもそのまま働きます。音のほうが不安な場合は、上の「次の一手」からリンクしているリスニングのページに手順をまとめてあります。
- Q. 小学生でも大問2は解けますか。
-
解けます。出てくる場面が図書館・誕生日・電話・自己紹介のように身近なものにかぎられ、1つの会話も2〜3文と短いためです。つまずきやすいのは英文の長さではなく、会話の決まり文句を知っているかどうか。この10問でいえば(1)(3)(4)(5)(9)がそこにあたります。
まとめ
英検5級の大問2は、会話の空所に文や語句を入れる5問。今回の10問は、そこで問われる2種類を倍にした形です。
- 疑問詞でつまずいたら、たずね方と答え方をセットで覚え直す
- 決まり文句でつまずいたら、場面ごと声に出す
- 返事の形でつまずいたら、質問の最初の語を見る練習に移る
大事なのは、点数を見て一喜一憂しないこと。まちがえた問題の種類が、次にやることをそのまま教えてくれます。1週間ほどあけてもう一度この10問に戻り、落とした問題が減っていれば前進のサインです。


