「英検5級に挑戦させたいけれど、家で何から勉強させればいいんだろう」「そもそも小学生が独学で受かるものなのかな」——そんなふうに立ち止まっているお父さん・お母さんは、きっと少なくないはず。
書店に行けば5級の問題集がずらりと並んでいて、ネットには塾やスクールの情報があふれています。ところが、いざ「家で、今日から、何をどの順番でやればいいのか」となると、意外とはっきり書かれていないんです。
この記事では、小学生のお子さんが家庭学習で英検5級に合格するための「順番」と「1日20分の型」を、具体的な手順に落として紹介します。特別支援教育と小学校英語指導の現場を知る監修のもと、単なる一発合格法ではなく、〈小6で3級〉を見すえた積み上げの設計図として組み立てているのが、この記事のいちばんの特徴。読み終えるころには、明日の朝いちばんに何をすればいいかが、はっきり見えているはずです。
まず結論:英検5級の勉強はこの3つだけ
細かい話に入る前に、いちばん大事な結論から。英検5級の家庭学習でやることは、大きく次の3つです。
- 単語を「音」で覚える —— 書けなくても、読めて意味がわかればいい
- リスニングを毎日ちょっとずつ —— 英語の音に耳を慣らすところから
- 問題の形式に慣れる+過去問で仕上げる —— 最後は本番と同じ形で
学習の目安は、1日10〜20分ほどを毎日。多くの場合、2〜3ヶ月あれば十分に手が届く範囲でしょう(お子さんのスタート地点によって幅があります)。
そしてもう一つ、これがこの記事の核心。5級はゴールではなく、〈小6までに3級〉に向けた最初の一歩なんです。だからこそ、5級の勉強は「とりあえず受かればいい」ではなく、次につながるやり方で進めるのがおすすめ。ここから先で、その中身を一つずつ開いていきます。むずかしく考える必要はありません。あとは順番どおりに進めるだけです。
英検5級ってどんな試験?(勉強の前に全体像をつかむ)
やり方の前に、まず「どんな試験なのか」をざっくり知っておくと、勉強の的が絞りやすくなります。細かい数字は多くないので、ここだけおさえておけば大丈夫。

5級の一次試験は、筆記(リーディング)とリスニングの2つ。筆記が25分、リスニングが約20分で、あわせて50問です。
- 筆記(25分・25問) —— 大問は3つ。短い文の空所に語句を入れる問題、会話文の空所をうめる問題、日本語に合うように英語を並べ替える問題という構成
- リスニング(約20分・25問) —— こちらも3つの部に分かれ、放送はどの部も2回ずつ流れます
5級には英作文(ライティング)はありません。つづりを書かせる問題もないので、「英語を書く」プレッシャーがないのが5級のやさしいところ。会場は、本会場か準会場のどちらかになります(5級はパソコンで受けるS-CBTには対応していません)。
必要な語彙は目安として約600語ほど。合否は、CSEスコアという合計点で判定され、5級は満点850点のうち419点が合格ラインとされています(全体のおよそ半分ほど)。素点(何問正解したか)でざっくり言うと、各技能で6割くらいが一つの目安。この「合計点での判定」と「素点6割の目安」は別のものさしなので、混同しないようにしておきましょう。
レベルの位置づけについては、目安としてCEFRの「A1程度」と紹介されることが多いものの、英検協会は4級・5級をCEFRの算出範囲外としています。合格点やレベルのもっとくわしい話は、英検5級のレベルと合格点で専用に整理しているので、あわせてどうぞ。
合格に必要な学習の「順番」
英検5級は、やみくもに問題集を解くよりも、取り組む順番を意識するだけで、ぐっとラクに合格へ近づけます。先ほどの「やること3つ」を取り組む順に並べ直すと、次の4ステップになります。

ステップ1:単語を「音」で入れる
すべての土台は単語。ただし、スペルを書けるようにする必要はありません。「読めて、意味がわかる」だけで5級は戦えます。まずはここから。
ステップ2:リスニングで耳を慣らす
5級は文字ばかりの試験に見えて、じつはリスニングが得点源になりやすい技能。単語の音を入れたら、すぐにリスニング練習を毎日の習慣にしていきます。
ステップ3:問題の形式に慣れる
「どんな問題が、どんな順番で出るか」を体で覚えます。初めて見る形式で本番を迎えると、実力があっても戸惑ってしまうもの。事前に形をつかんでおくだけで、落ち着いて解けるようになります。
ステップ4:過去問で仕上げる
最後は本番と同じ形式の過去問で総仕上げ。時間の感覚と「解ける!」という自信を持って、試験当日に向かえます。
えいごの実のレッスンでは、英検対策をいちばん最初にリスニングから始めるようにしています。というのも、文字がぎっしり並んだ問題集からいきなり入ると、「難しそう」と身構えてしまう子が多いから。リスニングなら「聞いてみたら意外とわかった!」という最初の小さな成功体験を作りやすいんです。さらに5級は、多くのお子さんにとってマークシートが初めて。答えの番号を塗りつぶす動作も、早いうちに一度体験しておくと、本番で慌てずにすみますよ。
技能別:5級の勉強法
順番がわかったら、次は技能ごとの具体的なやり方。5級で問われるのは、単語・文法・リスニング・リーディング、それに合否には関わらないスピーキングです。それぞれのコツを見ていきましょう。

単語:書けなくていい、読めればいい
5級で必要な語彙は、目安として約600語ほど。数字だけ見ると多く感じるかもしれませんが、身近な言葉が中心なので心配はいりません。
えいごの実では、単語をスペルで覚えさせることはしません。5級はつづりを書かせる問題が出ないので、「見て読める・意味がわかる」状態を目指せば十分だから。そのうえで役立つのが、グループでまとめて覚えるやり方です。たとえば「週末にすること」なら〈公園に行く/友だちと遊ぶ/宿題をする〉のように、同じ場面で使う言葉をひとかたまりで入れていく。ばらばらに丸暗記するより、記憶にずっと残りやすいんですよ。
その場面ごとのかたまりをすぐ使える形にしたのが、「英検5級の単語一覧300語」です。12の場面カテゴリに分けた一覧なので、この覚え方の素材としてそのまま使えます。
家庭でのコツをもう一つ。問題を解いていくと、同じ単語が何度も出てくることにお子さん自身が気づきます。そうしたら、「よく出た単語」だけを集めた自分だけの単語帳を作らせてあげてください。市販の分厚い単語集を、最初から全部やる必要はありません。覚えた単語が問題のなかで出てくると、お子さんは「知ってる!」とうれしくなるもの。この小さな達成感の積み重ねが、続ける力になっていきます。
文法:用語で覚えず「形」で覚える
5級で中心になる文法は、be動詞・3人称・現在進行形・5W1Hの質問・代名詞あたり。ここでつまずく小学生は多いのですが、原因はたいてい「文法用語で説明されるとわからなくなる」ことにあります。
そこでえいごの実のレッスンでは、文法用語をほとんど使いません。たとえばbe動詞なら「am・are・is の3きょうだい」、現在進行形なら「be動詞のあとに -ing がくっつく形」というふうに、形そのものをリズムで体に入れていく。「主語が I なら am」「今〜している、なら -ing の形」とパターンで覚えてしまえば、初めて見る文でも「あ、あの形だ」と手が動くようになるんです。
リスニング:毎日ちょっとずつが近道
リスニングは5級の得点源。ここを固めると、合格がぐっと近づきます。放送のしくみを知っておくと、練習の効果も変わってきます。
- 第1部(10問) —— 会話の最後のせりふに合う応答を選ぶ問題。イラストのヒント付きで、選択肢は読み上げ形式
- 第2部(5問) —— 短い会話を聞いて、その内容についての質問に答える問題。イラストはなし
- 第3部(10問) —— 読まれた短い英文が、どの絵に合うかを選ぶ問題。こちらはイラスト付き
そして5級で心強いのが、放送はどの部も2回ずつ流れること。3級になると1回だけの部が出てきますが、5級は全部2回。だから「1回目で全体をつかみ、2回目で答えを確かめる」という聞き方ができます。練習でも、この2回聞きの感覚を身につけておきたいところ。天気・曜日・時刻・数、場所や身のまわりの物など、イラストで表しやすい話題がよく出るので、そうした基本の言葉を音で入れておくと効果的です。毎日といっても、5分でかまいません。通学前の朝や、寝る前のひとときに音声を流すだけでも、耳は着実に育っていきます。
リーディング(筆記):3つの大問の攻略
5級の筆記は25分・全25問で、大問は3つ。
- 大問1(15問) —— 短い文の空所に合う語句を選ぶ問題。単語・熟語・文法が、はば広く問われる傾向
- 大問2(5問) —— 会話文の空所に、合う文や語句を選ぶ問題。あいさつや自然な受け答えがポイント
- 大問3(5問) —— 日本語の文に合うように、英語を並べ替える問題。選ぶのは「1番目と3番目にくる語の組み合わせ」(4級は「2番目と4番目」なので、混同しないように)
大問3は日本語を英語に組み立てる問題なので、日本語の意味をていねいに読むことが意外と大切。「何を言いたい文なのか」をつかんでから並べ替えると、ぐっと解きやすくなります。
スピーキング:合否には関わらない録音式のテスト
5級には、一次試験(リーディング・リスニング)とは別に、録音式のスピーキングテストも用意されているんです。自宅などから受けられ、級の合否には影響しません(スピーキングは単独で別に判定されます)。
合否に関係しないなら受けなくていい、と思われるかもしれません。でも、英語を「声に出す」という経験は、この先の学習にしっかり生きてくるもの。余裕があれば、練習のつもりで気軽に受けてみてください。家庭学習で使えるアプリを知りたい方は、小学生の英語アプリ 理解度別のおすすめも参考になります。
5級でつまずきやすいところと、その対処法
「うちの子、どこでつまずくんだろう」——先に知っておけば、対策できます。5級でよく見られるつまずきは、だいたい次のパターン。
- 意味はわかるのに、単語が読めない —— 目で覚えただけで、音とつながっていないケース。対処は、音読しながら覚えること。読めれば意味も引き出しやすくなります
- 知らない単語・文法が出てくると固まる —— 全部を完璧にしようとせず、「よく出るものから」でOK。過去問で何度も出会う言葉こそ優先です
- リスニングの流れがつかめない —— 「今なんて言ってた?」と、聞いた直後に声に出させてみてください。聞き流しから「聞き取り」へ切り替わります
- 並べ替えの日本語がよくわからない —— 英語より先に、まず日本語の意味を親子で確認。日本語をふだんあまり訳さない子ほど、ここでぐっと差がつきます
つまずきは「才能がないサイン」ではなく、「まだ出会っていないだけ」のサイン。ひとつずつ埋めていけば大丈夫です。むしろ、つまずいた問題こそが伸びしろ。「なぜ間違えたのか」を親子で一緒に振り返る時間が、じつはいちばんの勉強になっていきます。答えをすぐ教えるより、「どこまでわかったか」を一緒に確かめてあげてください。
学習スケジュールの「型」
「毎日どれくらいやればいいの?」というのは、保護者の方からいちばん多い質問のひとつ。ここでは、期間別の型(テンプレート)を紹介します。あくまで目安なので、お子さんの様子を見ながら調整してください。

1日の型(10〜20分)の一例
- はじめの数分:単語の音読(前に出た単語の復習が中心)
- 次の数分:リスニングを1〜2問
- 残りの時間:筆記を数問
短くていいので、毎日続けることがいちばんの近道。長い時間を週末にまとめてやるより、少しずつ毎日のほうが、5級のような基礎の試験には向いています。歯みがきのように、生活のなかに組み込んでしまうのがコツです。できない日があっても、ご自身やお子さんを責めないでください。2〜3日あいても、また次の日から再開すればいい。「毎日ゼロか100か」ではなく、「続けられる範囲で、長く」が5級では正解なんです。
期間別の型(目安)
| 期間の目安 | 進め方のイメージ |
|---|---|
| 約1ヶ月(短期集中) | すでに単語や音にある程度慣れている場合。形式慣れと過去問中心で仕上げる |
| 約2〜3ヶ月(標準) | 多くのお子さんはここ。単語→リスニング→形式→過去問を順番に |
| 約6ヶ月(じっくり) | 英語がはじめて、または低学年の場合。焦らず「英語を好きになる」を優先 |
「2ヶ月で必ず受かる」といった断定はできません。スタート地点は一人ひとり違うから。期間よりも「毎日続けられる型に落とし込めているか」のほうが、ずっと大事だと考えてください。教材や問題集の選び方については、英検5級の問題集・テキストのおすすめでくわしく紹介しています。
過去問の使い方
仕上げの主役が過去問。ただ「解いて丸つけ」で終わらせると、もったいないんです。次の3ステップで使うと、効果が段違いになります。
- 現状把握 —— まず1回分を解いて、今どのくらい取れるかを知る(点数に一喜一憂しない)
- 反復 —— 間違えた問題と、そこに出てきた単語をくり返す
- 時間配分 —— 慣れてきたら本番と同じ時間で解き、ペース感覚をつかむ
過去問に入るタイミングは、単語とリスニングにある程度慣れてから。最初は解けなくて当たり前なので、点数より「どんな問題なのかを知る」を目的に、気楽に1回分をやってみるところから始めましょう。
過去問の入手方法や年度ごとの傾向、もっとくわしい使いこなし方については、英検5級 過去問の傾向と使い方で専用に解説しています。あわせて読むと、仕上げの精度が上がります。
独学でできる?塾は必要?
「塾に通わせないと無理でしょうか?」——これもよく聞かれる質問。結論から言うと、5級は家庭学習(独学)で十分に手が届く級です。
理由はシンプルで、5級は基礎の基礎を問う試験だから。単語を音で入れ、リスニングに毎日触れ、形式に慣れて過去問で仕上げる——この記事の順番どおりに進めれば、保護者の方のサポートだけで合格ラインに届くお子さんは、たくさんいます。
とはいえ、こんなときは第三者の手を借りるのも一つの選択でしょう。
- 家庭だと集中が続かず、学習が習慣にならない
- 保護者の方自身が英語に苦手意識があり、教えるのがつらい
- つまずいたとき、どう声をかければいいか迷ってしまう
大切なのは「塾か独学か」を白黒つけることではなく、お子さんが続けられる環境を用意すること。まずは家庭で始めてみて、必要を感じたら選択肢を広げる——それくらいの気持ちで大丈夫です。「塾に入れないと」と焦る前に、この記事の型を1週間だけ試してみてください。
なお、英検Jr.(英検ジュニア)を受けてから5級に進む子もいれば、いきなり5級から挑戦する子もいます。どちらでもかまいません。大切なのは、お子さんが「やってみたい」と思えたタイミングで、一歩を踏み出すこと。まわりと比べず、その子のペースで始めれば十分です。
保護者ができるサポート
じつは、小学生の英検学習でいちばん結果を左右するのは、おうちの人の関わり方かもしれません。ここは、市販の問題集にはあまり書かれていない大切なところ。

やってあげたいこと
- 見守る・声をかける —— 「今日もやったね」の一言が、続ける力になる
- できたところに目を向ける —— ×の数より、○が増えたことを一緒に喜ぶ
- 無理をさせない —— 調子が出ない日は短く切り上げてOK。続けることが最優先
やらないほうがいいこと
- 他の子や兄弟と比べる
- 点数だけで一喜一憂する
- 「まだ小学生だから難しいでしょ」と決めつける
合格していく子に共通するのは、じつは頭のよさよりも、「楽しんでいる」「わからないところを質問できる」といった姿勢のほう。逆に、途中で諦めてしまったり、家で勉強する時間が取れなかったりすると、実力があっても伸び悩みがちです。
えいごの実では、どんなに小さなお子さんでも、本人の気持ちを確かめることを大切にしています。「やらされる勉強」より「自分で受けると決めた勉強」のほうが、伸びが段違いだから。だからこそ、おうちでは点数を追いかける前に、「英語っておもしろい」という気持ちを守ってあげることを、いちばんに考えてほしいんです。ちなみに、筆記が少し苦手でも、リスニングでしっかり得点できれば合格に届くこともあります。「うちの子は書くのが苦手だから」とあきらめる必要は、まったくありません。
やってみよう:5級レベルの例題
ここまでの内容を、実際の問題の形で少し体験してみましょう。次の2問は、えいごの実が5級の形式を参考にオリジナルで作成した例題です。お子さんと一緒に解いてみてください。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。上の例題は、えいごの実が試験の形式を参考にオリジナルで作成したもので、実際の過去問ではありません。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨等を受けたものではありません。
例題1(大問1タイプ:語句の空所補充)
次の( )に入れるのに、いちばん合うものを1〜4から選びましょう。
This is ( ) bag. It’s very nice.
1 I 2 my 3 me 4 mine
答えと解説を見る
答え:2(my)
「これは( )かばんです」の( )には、「わたしの」という意味の my が入ります。名前の代わりに使う言葉(代名詞)の形をおさえておくと、この手の問題に強くなりますよ。
例題2(大問3タイプ:語句の並べ替え)
日本文に合うように①〜④を並べ替えたとき、1番目と3番目にくる語の組み合わせとして正しいものを選びましょう。
日本文:これはだれのペンですか。
( )( )( )( )?
① is ② Whose ③ this ④ pen
1 ②→① 2 ④→③ 3 ④→② 4 ①→③
答えと解説を見る
答え:1(②→①)
正しい語順は Whose(②) pen(④) is(①) this(③)?「これはだれのペンですか。」となります。1番目が Whose(②)、3番目が is(①) なので、組み合わせは ②→①。「だれの〜?」とたずねる形に慣れておきましょう。
家庭でくり返し解ける5級の無料練習問題も、順次公開していく予定です。準備がととのいしだい、この記事でもあらためてお知らせします。
申し込み時期の確認をお忘れなく
英検には、申し込みの締め切りがあるんです。「勉強はしていたのに、申し込みを逃してしまった」ということのないよう、受験したい検定回の日程と締め切りを、早めに英検協会の公式サイトで確認しておきましょう。逆算して学習計画を立てておけば、直前になって慌てずにすみます。
回ごとの具体的な日付と、支払い方法で変わる締切は、英検5級の試験日程・申込締切で確認できます。
そもそも「何年生で受けるか」から迷っているなら、英検5級は何年生から?受けどきを見分ける3つの基準で、学年ではなくお子さんの様子から受ける時期を決める方法をまとめています。
なお、直前1週間のいちばんの対策は、新しい問題集に手を広げないこと。すでに解いた問題や覚えた単語を見直して、「これは解ける」という自信をためる時間にあててください。
5級はゴールじゃない ——〈小6で3級〉への第一歩
最後に、いちばんお伝えしたいことを。5級合格は、ゴールではなくスタートなんです。
えいごの実がおすすめしているのは、小学6年生までに3級を取るという道すじ。5級で「英語のテストって、やればできるんだ」という成功体験をつくり、4級で読解や文法の土台を固め、そして3級へ——という積み上げです。小学生のうちに3級を持っていると、中学に入ってからの英語の授業がぐっとラクになる。その先は、中学に進んでから準2級や2級へと、お子さんのペースで続けていけます。
だから5級の勉強は、「とりあえず受かればいい」で終わらせないでほしいんです。この記事で紹介した単語の入れ方・リスニングの習慣・形式への慣れは、どれも4級・3級でそのまま生きてくる力。5級は、その大事な第一歩。
英検5級の全体像や他の級とのつながりは英検5級とは?で、レベルや合格点のくわしい話は英検5級のレベルと合格点でまとめています。
よくある質問(英検5級の勉強法Q&A)
- Q1. 英検5級は何ヶ月くらいで受かりますか?
-
多くの場合、1日10〜20分の学習で2〜3ヶ月が目安です。ただしスタート地点によって幅があり、英語がはじめてなら半年ほどかけてじっくり進めるのもよい選択。期間そのものより、毎日続けられるかどうかが合否を分けます。
- Q2. 独学(家庭学習)だけで合格できますか?
-
はい、5級は家庭学習で十分に手が届く級です。単語を音で入れ、リスニングを毎日続け、形式に慣れて過去問で仕上げる——この順番で進めれば、保護者の方のサポートだけでも合格ラインに届くお子さんは多くいます。
- Q3. 毎日どれくらい勉強すればいいですか?
-
1日10〜20分で十分。長い時間をまとめてやるより、短くても毎日触れるほうが、基礎を問う5級には向いています。生活の一部にしてしまうと、無理なく続きます。
- Q4. 親は何をしてあげればいいですか?
-
教え込むより、見守って声をかけることが大きな支えになります。できたところを一緒に喜び、調子が出ない日は短く切り上げる。「英語っておもしろい」という気持ちを守ってあげることを、いちばんに考えてください。
- Q5. 単語はどうやって覚えさせればいいですか?
-
5級はつづりを書く問題が出ないので、「読めて意味がわかる」状態を目指せば大丈夫。〈同じ場面で使う言葉をグループでまとめて覚える〉と定着しやすく、よく出た単語だけを集めた自分用の単語帳を作るのもおすすめです。
- Q6. 英検5級は勉強しなくても受かりますか?
-
英会話にふれてきたお子さんなら、下地の力だけで受かる子もいます。ただ、マークシートの塗り方や並べ替え問題など、形式に慣れていないと実力があっても取りこぼしやすいのが実際のところ。最低でも過去問1回分は解いて、問題の形に慣れてから受験するのが安心です。
まとめ:英検5級 家庭学習のポイント
最後に、この記事の要点を整理します。
- やることは3つだけ —— 単語を音で/リスニングを毎日/形式に慣れて過去問で仕上げる
- 順番が大事 —— 単語→リスニング→形式→過去問。まずはリスニングから始めると成功体験を作りやすい
- 単語は書けなくていい —— 読めて意味がわかればOK。グループでまとめて覚える
- 文法は形で覚える —— 用語で説明せず、パターンとして体に入れる
- 1日10〜20分を毎日 —— 期間の目安は多くの場合2〜3ヶ月。断定より「続けられる型」
- 保護者のサポートが鍵 —— 見守り・声かけ・無理をさせない。楽しむ気持ちを守る
- 5級はスタート —— 〈小6で3級〉への第一歩として、次につながるやり方で
お子さんのペースで、今日からできる一歩を。応援しています。

