英検4級は小学生でも受かる?5級との違い・合格点・出題範囲の全体ガイド

ダイニングテーブルで親子が並んで座り、開いた本を見ながら英検4級の学習を始める様子

「5級には受かったけれど、4級はどのくらい難しいんだろう」「うちの子はもう英検4級に進んでいいのかな」「何問できれば合格なのか、はっきり知りたい」——お子さんの英検5級が終わったころ、こんなふうに立ち止まる保護者の方は少なくありません。

調べはじめると、今度は別の迷いが顔を出すのです。ある記事には「6割で合格」と書いてあり、別の記事には「39問正解で合格」と書いてある。数字がそろわないまま、不安だけが積み上がっていく。

この記事では、英検4級の全体像を1本にまとめました。5級から何が変わるのか、合格点のしくみはどうなっているのか、そもそも今の時期に受けるべきなのか、申し込みはどう進むのか。数字は英検協会が公表している情報にそろえ、公表されていないことは「公表されていない」とはっきり書く方針です。読み終えたときに、お子さんにとっての次の一歩が決められる状態。それがこの記事のゴールです。

目次

結論:英検4級は中学中級程度。5級との差は「長文」と「新しい文法」

英検4級のレベルは、英検協会の説明では中学中級程度とされています。5級(中学初級程度)の次に置かれた級。小学生の受験も、いまではめずらしいことではないのです。レベルの中身(単語・文法・長文・リスニングで何が変わるか)と何年生で受けるかは、英検4級のレベルは何年生?5級との違いで詳しく整理しました。

5級との差を大きくまとめると、次の3つです。

  • 長文読解が登場する(5級にはない大問が1つ増えます)
  • 過去形をはじめとする新しい文法が加わる
  • リスニングの最後のパートが、イラストを見て選ぶ形から、まとまった英文を聞き取る形に変わる

一方で、変わらないところもあります。解答はマークシート、リスニングの英文は2回ずつ流れる、対面の面接はない(録音式のスピーキングテストは別枠)。この「変わらなさ」は、初めて4級に向かうお子さんにとって心強い足場です。

そして4級は終着点ではありません。小学6年生までに英検3級——そこへ向かう途中の一段が4級です。

英検4級とはどんな試験?5級から何が変わるのか

位置づけは「中学中級程度」

英検4級は、英検協会が中学中級程度と位置づけている級です。

ただし「中学の内容だから小学生には早い」とは限りません。学校の進度と英検の級は別の物差しです。英語をどこでどれだけ積んできたかで、ちょうどよい時期は一人ひとり違うのです。小学生の英語学習の始めどきについては、小学生の英語はいつから始めるかでも整理しています。

5級から変わるところ、変わらないところ

5級と4級の差を、公表されている情報で並べたのが下の表です。

英検5級英検4級
レベルの目安中学初級程度中学中級程度
リーディング25分・25問(大問3つ)35分・35問(大問4つ)
長文読解なし大問4で10問
リスニング約20分・25問約30分・30問
リスニング第3部イラストを見て選ぶまとまった英文を聞いて選ぶ
英文の放送回数2回ずつ2回ずつ(同じ)
一次の合計50問65問
合格基準スコア419点(850点満点)622点(1000点満点)

数字を並べると、増えたのは問題数だけではないとわかります。試験時間そのものが約20分のびて、一次は65問。集中力の持久戦になるという点が、5級との実質的な差のひとつです。

もうひとつ大きいのが、合格に必要な得点の割合が上がること。5級は850点満点で419点、4級は1000点満点で622点です。割合にすると、およそ49パーセントからおよそ62パーセントへ。同じ「合格」でも、要求される水準は一段上がります。

5級の全体像をもう一度確かめておきたい方は、英検5級の総合ガイドを先に読むと、この記事の差分がつかみやすいはずです。

英検4級の試験の形をひととおり見てみる

学習机で白紙の問題用紙と鉛筆を前にして、試験の形をたしかめる小学生

リーディング:35分・35問

リーディングの構成は、次の4つの大問です。

大問内容問題数
1短文の語句空所補充15問
2会話文の文空所補充5問
3日本文付き短文の語句整序5問
4長文の内容一致選択10問

大問1は、短い文や会話の空所に合う語句を4つの選択肢から選ぶ形。大問2は、会話の空所に合う文や語句を選びます。

大問3は少し変わった形式です。日本文を読み、与えられた5つの語句を並べ替えて英文を作り、2番目と4番目にくるものの組み合わせを選びます。5級では1番目と3番目を答えるので、ここは級によって違うところ。問題冊子には、かっこの中では文のはじめにくる語も小文字で書かれている、という注記があります。

そして4級で新しく登場するのが大問4、長文読解です。文章のタイプは3種類——掲示・案内/Eメール(手紙文)/説明文。近年の公式問題冊子では、掲示・案内が2問、Eメールが3問、説明文が5問という並びになっています。ただし配分は英検協会が制度として公表しているものではないため、毎回この形と決まっているわけではありません。

リスニング:約30分・30問

リスニングは3つの部に分かれ、各10問。第1部から第3部まで、英文はすべて2回ずつ放送されます。

第1部は会話の最後の発話に対する応答を選ぶ形。選択肢は3つで、放送で読み上げられます。問題用紙には補助のイラストつき。第2部は会話を聞いて内容についての質問に答える形、第3部はまとまった英文を聞いて答える形で、どちらも選択肢は4つで、問題用紙に印刷されたものから選ぶ形式です。

5級から変わるのは第3部。5級ではイラストの内容と合う英文を選びましたが、4級ではイラストのない、ひとまとまりの英文が読まれるのです。聞きながら内容を追う力が要る、というのが4級のリスニングの新しさです。

なお第1部の選択肢が3つである点は、5級・4級・3級で共通しています。「級が上がったから4つになる」わけではありません。

英検4級の一次試験の形。リーディングの大問と問題数、リスニングの3つの部と問題数を示した図

スピーキングテストは別枠

英検4級には、一次のリーディング・リスニングとは別に、録音式のスピーキングテストが用意されています。パソコンやスマートフォンなどから、自宅や学校などで受ける形式です。申込者全員が受験でき、別途の申し込みは不要です。

試験時間は約4分で、課題は4つ・全5題。25語程度の英文を音読し、その内容についての質問に2題答え、イラストの中の人物の行動や物の様子を説明し、最後に自分自身のことについて答えます。音読の前には英文を黙読する時間があり、画面には20秒のカウントダウンが表示される仕組みです。5級と比べると、イラストについての質問が新しく加わるのが4級の特徴です。

大切なのは位置づけ。スピーキングテストの結果は、4級そのものの合否には影響しません。級の合否は一次のリーディングとリスニングだけで決まり、スピーキングテストは単独で別に判定される形です。申し込んだ回の一次の合否閲覧が始まる日から受けられ、受けられるのは1申込につき1回。

形式に慣れる練習をしたいときは、英検5級の無料問題から始めるのも手。5級の形式で「試験の解き方」に慣れておくと、4級の問題用紙を開いたときの緊張がやわらぐはずです。4級版の第1回は、英検4級の無料問題(長文編)で公開しました。大問4と同じ形式の長文を3本、答えと解説つきで10問。

何問正解すれば合格?——合格点のしくみを正直に説明します

検索でいちばん多く尋ねられているのが、この問いです。先に結論から。英検4級には「◯問正解すれば合格」という公表された数字がありません。

合否は622点というスコアで決まる

英検4級の一次試験は、リーディング500点・リスニング500点の1000点満点。合格基準スコアは622点で、これは毎回同じ固定値です。

ここで大事なのが、この622点が「素点」ではないこと。英検の成績は英検CSEスコアという指標に変換されてから合否が判定される仕組みです。そして「◯問で合格」という換算は公表されていません。だから、「65問中◯問できれば622点に届く」という換算表は、公式には存在しないのです。

「各技能6割程度」という目安の読み方

では手がかりがまったくないかというと、そうではありません。英検協会は、2級以下について各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格している、という趣旨の説明を公表しています。

これは合格ラインそのものではなく、あくまで目安。622点という固定のスコアと、6割程度という素点の感触は、別のものとして受け取ってください。学習の目標を立てるときは「リーディングもリスニングも6割を超える状態を作る」と考えれば十分で、そこから先を1問単位で計算しようとしても、根拠のある答えは出てきません。

合格率や「落ちる確率」も公表されていない

同じ理由で、級ごとの合格率や、受験者の学年の内訳も英検協会は公表していません。ネット上で見かける「合格率◯パーセント」という数字は、各社の推定です。推定を悪いものとは考えませんが、公式の統計と混ぜて読むと判断を誤ります。

「小学生が英検4級に落ちる確率」を知りたくなる気持ちは自然なものです。ただ、その数字は存在しないので、代わりに見るべきは目の前のお子さんの手ごたえのほう。過去問を解いてみて、リーディングとリスニングがそれぞれ6割程度まで来ているか。判断材料としては、そちらのほうがずっと確かです。

合格点のしくみ、CSEスコアの読み方、成績表の見方は、英検4級の合格点と成績表の見方でくわしく解説しています。

受ける?待つ?それとも飛ばす?——級の選び方

ラグの上で向かい合う親子と、並べた二冊の冊子から一冊を選ぼうとする小学生

「5級に受かったから次は4級」とは限らない

ここが、この記事でもっともお伝えしたい部分です。

えいごの実では、すべての生徒に5級・4級・3級と順番に受験をすすめているわけではありません。「何年生だからこの級」「5級に受かったから次は必ず4級」と考えるのではなく、一人ひとりの英語力と成長のペースに合わせて受ける級を決める。これが教室の基本的な考え方です。

理由ははっきりしています。4級になると、必要な単語が増え、文法についてもしっかりとした理解が求められるようになります。とくに英会話を中心に学んできたお子さんにとっては、5級から4級へのステップを大きく感じることがある。そういうときは、1〜2年ほど英会話を続けて、聞く力・話す力を軸に総合的な英語力を伸ばしてから英検に戻る、という進み方もあります。

「飛ばす」という選択もある

さらに言えば、4級を受験せずに3級に挑戦して合格する生徒もいます。教室の記録には、インターナショナルスクールで育った子が5級と4級を受けずに小学1年生で3級に合格した例や、小学5年生で英語を始めて小学6年生で3級に合格した例が残っています。「必ず下の級から」ではないのです。

3つの道から選ぶ

整理すると、5級のあとの道は3つあります。

  1. 受ける——過去問でリーディングとリスニングがそれぞれ6割程度まで来ていて、本人が挑戦したがっている
  2. 待つ——単語や文法の負荷が重そう。英会話や多聴で土台を厚くしてから、半年後・1年後に4級へ
  3. 飛ばす——学習量がすでに厚く、3級の内容にも手が届きそう。4級を経ずに3級へ

どれが正解かは、お子さんの現在地で変わります。5級のレベル感を物差しにして今の位置を測りたい方は、英検5級のレベルと合格点を参照してください。そのうえで、4級の過去問を1回分だけ解かせてみると、机上の議論より早く答えが出ます。

何年生で受ける?小学生でも受かる?

受験できる年齢に下限はない

英検には、受験できる年齢の下限がありません。11歳未満のお子さんが受ける場合は、保護者が受験規約や案内を確認したうえで受験できるかどうかを判断し、申し込むという決まり。試験中の付き添いはできないため、一人で座って最後まで解ききれるか、という視点も要ります。

「何年生が多いのか」という数字は公表されていません。ですから学年の平均に合わせにいく必要はなく、理解度で時期を決めるほうが確かです。

比べるのは、周りの子ではなく去年のわが子

えいごの実のレッスンでは、周囲と比較するのではなく、本人の理解度に合わせて受験時期を決めてきました。ひとつの級に十分取り組み、自信を持ってから次の級へ進む。この進み方で、小学5年生で5級、小学6年生で4級、中学3年生で3級に合格した生徒がいます。

反対に、指導する側が「もう十分合格できる力がある」と判断していても、本人が「まだ自信がない」と感じているうちは受験をすすめない、という判断もしてきました。十分な力があっても、自信を持てなければ本来の力は出しきれないからです。申し込みの判断軸は、カレンダーではなく子どもの気持ちのほうにあります。

落ちたときのほうが、伸びることもある

もうひとつお伝えしたいのは、不合格の受け止め方です。教室には、4級で一度目の受験に合格できなかった生徒がいます。その悔しさを前向きなエネルギーに変え、苦手な分野を分析して弱点をひとつずつ克服。最終的には準1級まで届いたのです。

英検は年3回。不合格は終わりではなく、どこが弱いかを教えてくれる分析材料。そう捉えておくと、申し込みのハードルはずいぶん下がるはずです。受験時期の考え方は、英検5級は何年生から受けるかでも掘り下げています。4級の学年別の考え方は、英検4級のレベルは何年生?5級との違いで掘り下げています。

何が出る?英検4級の文法の地図

4級は、文法が本格的に始まる級です。ここを地図として持っておくと、教材選びも家庭学習の計画も立てやすくなるはずです。

リビングのローテーブルで無地のノートとカードに向かい、文法と単語を整理する小学生

4級で新しく出てくる文法

4級から加わるのは、おおむね次のグループです。

  • 時制:過去形(規則変化・不規則変化)、過去進行形、未来形(will / be going to)
  • 比較:比較級・最上級、as 〜 as
  • 不定詞と動名詞:to + 動詞の原形、動詞の -ing 形
  • 助動詞:must / have to、could、may
  • 接続詞:文と文をつなぐ「〜すると…」「〜なので」の形
  • 多義動詞:get、take、look のように場面で意味が変わる動詞

このほか、4級向けの本が特に取り上げている項目に、how many や how long のような疑問詞の発展形、mine などの所有代名詞、myself などの再帰代名詞、形容詞+one の4つがあります(所有代名詞は、5級の段階ですでに出ています)。

5級で学んだ現在進行形・can・三人称単数の s・There is / are も、そのまま出続けます。積み上がる級だということです。

4級の対策本には入っていない文法

逆に、ここは押さえておくと安心という線引きもあります。現在完了・受動態・関係代名詞は、3級向けの本で扱われる文法です。4級向けの対策本では、文法の章に含まれていません。市販の中学英文法の本を1冊通そうとすると、まだ要らない単元まで抱え込むことになります。4級の段階では、対策本が扱っている上のグループに絞って進めるのが現実的です。

単語は「学校で習う語」と「英検で出やすい語」の二層で

単語量の目安は、5級のおよそ600語に対して4級はおよそ1300語。ただしこの数字は市販教材などで紹介される目安であり、英検協会が公表しているものではありません。数字そのものより、2倍以上に増えるという感覚のほうが大切です。

覚え方としては、学校の授業で出会う語と、英検で出やすい語の二層に分けて考えると整理しやすくなります。学校で習う語は日々の授業が自然に補ってくれるので、家庭学習では英検で出やすい語のほうに時間を割く。5級の単語を土台から確かめたい場合は、英検5級の単語から復習するのが近道です。出題範囲のうち文法を項目ごとに整理したのが、英検4級の文法の範囲です。4級の単語についても、独立した記事を用意していきます。

どう始める?英検4級対策の順番

独学でも十分に進められます

4級は、塾に通わなくても家庭学習で対応できる級です。英検協会の公式サイトでは直近の回の過去問が無料で公開されていて、問題冊子・リスニングの原稿・音源・解答がそろっています。まずはこれを使うのが、いちばん確実で費用もかかりません。

順番は「リスニング→単語→文法→長文」

えいごの実が大切にしているのは、リスニングから始めるという順番です。新しい級に挑戦する子は「難しくなりそう」「できるかな」という不安を抱えています。とくに長文は、見ただけで苦手意識を持ってしまいがち。その点リスニングは選択肢が少なく、イラストの助けもあって、「聞いてみたらわかった」という最初の成功体験を作りやすいのです。

そこから単語、文法、長文へと進みます。家庭でできることを1つだけ挙げるなら、単語。ここが薄いまま4級に入ると、文法も長文も止まってしまいます。リスニングそのものの育て方は、小学生の英語リスニングでも扱っています。

つまずきやすいところと、教室での声かけ

4級でつまずきやすいのは、文法と単語力、長文の解き方、そしてリスニングです。会話の内容が5級より深くなるため、途中で聞き取れなくなってしまう子もいます。教室では、こんなふうに手を打っています。

  • 文法:yesterday、last week、tomorrow のような時を表す語を目印にする。want と went のように紛らわしい語は、一覧にして見比べる
  • 単語:airplane から ticket を連想するように、場面ごとにつながる語をまとめて覚える
  • 熟語:選択肢を順に当てはめて比べる。まず1つ入れてみて、合わなければ消していく
  • 長文:先に質問を読んでから本文へ。掲示・案内なら数字・曜日・時間に印をつけ、Eメールは質問の言葉を本文から探し、説明文は段落ごとに区切って読む
  • リスニング:集中する時間が5級より長くなるので、普段から通しで解く練習をしておく。「聞こえた単語がそのまま正解とは限らない」ことも早めに伝える

5級の段階からの学習の進め方は、英検5級の勉強法にまとめてあります。過去問の使い方は英検4級の過去問の出題傾向と使い方に整理しました。4級の勉強法は、別記事として順次公開していきます。

試験日・申し込み・当日のこと

キッチンのカウンターに置いた空白の卓上カレンダーと白紙の書類に手を添える保護者

英検は年3回実施されます。受験する場所は、英検協会が設ける本会場と、学校や塾が試験場になる準会場の2つ。個人で申し込む方法と、学校や塾を通して団体で申し込む方法があります。

4級について、まず知っておきたいことが3つ。

  1. 4級は一次試験のみです。対面の面接はありません(スピーキングテストは録音式の別枠)
  2. 4級はS-CBTでは受験できません。S-CBTを実施しているのは準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級で、1級と4級・5級は従来型での受験になります
  3. 海外会場では4級・5級は実施されていません

「英検は自宅で受けられる」という話を見かけることがありますが、それは4級には当てはまりません。自宅などから受けられるのは、先に触れたスピーキングテストのほうです。一次は会場に出向いて受ける形になります。

なお、準会場の団体申込で受けて不合格になった場合、次回と次々回に同じ準会場で同じ級を無償で受け直せる「英検4級・5級チャレンジキャンペーン」が2026年度も実施されています(本会場・個人申込は対象外)。最新の条件は公式サイトで確かめてください。

検定料は2026年度時点で、本会場が4600円、準会場が2800円(いずれも税込)。検定料も試験日程も年度によって動くので、申し込みの前には英検協会の公式サイトで最新の案内を確かめてください。この記事に書いた金額は2026年9月時点のものです。

当日のことも少しだけ。遅刻はリーディングの開始後15分までなら入室が認められますが、それを過ぎると受験できません。試験時間の延長という措置もなし。服装に指定はないものの、英文字がプリントされた服は避けるように案内されています。

受験の流れそのものは級によって変わらないので、英検5級の日程と申し込みがそのまま参考になります。4級の日程まわりは、また別の記事で。

4級はゴールではない——小学6年生で英検3級への逆算

窓辺の椅子で無地の本を持ち顔を上げる小学生と、うしろから肩に手を添える保護者

最後に、少し先の話をさせてください。

えいごの実が目標に置いているのは、小学6年生までに英検3級です。理由は2つあります。ひとつは、中学受験で活用できる場合があること。もうひとつは、中学校の英語を先取りできることです。英検3級には中学校で学習する内容が多く出てくるため、小学生のうちに触れておくと、中学に入ってからの英語にゆとりが生まれます。

背景には、時間の問題があります。中学生になると部活動が本格的に始まり、英語以外の教科も難しくなっていく。比較的、時間にも気持ちにも余裕がある小学生のうちに、英語の土台を作っておくほうが無理がありません。小学6年生までに3級を取っておけば、中学2年生で準2級や2級を目指す道も見えてきます。

3級で新しく加わるのは、現在完了・受動態・関係代名詞といった文法と、ライティング、そして面接です。4級で文法を本格的に始めておくと、3級の理解が早くなります。実際、4級で文法をしっかりやった生徒ほど、3級の学習はスムーズです。

小学6年生までに英検3級という目標から逆算した、5級・4級・3級と中学以降の道すじの図

4級の全体像をつかんだら、次は英検5級から3級までの道すじと照らし合わせて、お子さんの計画を組み立ててみるとよいでしょう。3級の対策記事も、順を追って公開します。

よくある質問

Q. 英検4級は何問正解すれば合格できますか?

正答数ベースの合格ラインは公表されていません。合否はCSEスコアで判定され、4級の合格基準スコアは1000点満点中622点の固定値です。正答数からの換算が公表されていないため、「◯問できれば合格」と言い切ることはできません。目安としては、英検協会が「2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格」と説明しているので、リーディング・リスニングそれぞれ6割を超える状態を目標にするとよいでしょう。

Q. 小学生でも英検4級に受かりますか?何年生が多いですか?

受験できる年齢に下限はなく、小学生の合格者も珍しくありません。ただし受験者の学年の内訳は公表されていないため、「何年生が多い」という数字は存在しません。学年ではなく理解度で判断してください。過去問でリーディングとリスニングがそれぞれ6割程度まで来ていれば、挑戦してよい時期です。

Q. 英検4級は自宅で受けられますか?

一次試験は会場での受験のみです。4級はS-CBTの実施対象に入っていないため、自宅から受けることはできません。自宅や学校などから受けられるのは、録音式のスピーキングテストのほうです。この2つは別のものとして区別してください。

Q. 5級に受かったら、次は必ず4級を受けるのでしょうか?

必ずしもそうではありません。4級は必要な単語が増え、文法の理解も求められるため、5級からのステップを大きく感じるお子さんもいます。英会話で力を伸ばしてから受けるという選択も、4級を飛ばして3級に挑戦するという選択もあるのです。順番に受けることを前提にしないほうが、結果的に遠回りになりません。

Q. スピーキングテストは受けないといけませんか?

英検4級では、一次のリーディング・リスニングとは別に、録音式のスピーキングテストが用意されています。自宅などから受けられ、結果は4級の合否には影響しません(スピーキングテストとして単独の判定)。話す力がスコアで見えるので、お子さんの現在地を知る材料としては役に立ちます。

まとめ

この記事の要点は、次の5つです。

  1. レベルは中学中級程度。5級との差は、長文読解が加わること、過去形などの新しい文法が入ること、リスニング第3部がまとまった英文になること。マークシートであること、英文が2回ずつ流れること、対面の面接がないことは5級と同じです
  2. 合否はCSEスコア622点(1000点満点)の固定値で決まる。正答数ベースの合格ラインも合格率も公表されていないので、目標は「各技能6割程度」に置きます
  3. 5級の次が必ず4級とは限らない。受ける・待つ・飛ばすの3つから、お子さんの現在地で選んでください
  4. 4級の文法の地図を持つ。過去形・未来形・比較・不定詞・動名詞・助動詞などが4級の対策本の中心で、現在完了・受動態・関係代名詞は3級の本で扱う内容です
  5. 4級はゴールではない。小学6年生で英検3級を見据えると、4級で何をどこまでやるかが決まります

まずは公式サイトの過去問を1回分、時間を計らずに解いてみてください。そこで見えた手ごたえが、受けるか待つかを決めるいちばん確かな材料になります。

英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。(運営元 : えいごの実 運営事務局 〒220-0072 神奈川県横浜市西区浅間町1丁目4番3号ウィザードビル)

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この記事を書いた人

「えいごの実」は、アメリカ・アリゾナ大学で特別支援教育(Special Education and Rehabilitation)を専攻し、大学院ではギフテッド教育の研究にも携わってきた管理人が、2014年に開校した小学生専門の英語教室です。マンツーマン個別指導を11年続け、小学生で英検5級から準2級に合格した生徒さんは累計20名(2014-2020年累計)、長期通塾の方では英検準1級+TOEIC 800以上で慶應義塾大学に進まれた方もいらっしゃいます。

このサイトでは、教室で蓄積してきたレッスンのノウハウや考え方を、すべて無料で公開していきます。練習問題をもっと使い込みたいご家庭向けには、教室で実際に使ってきた実教材PDFを別途ご用意しています。発達特性のあるお子さんへのアプローチも、米国での研究と現場の経験をもとにお届けします。

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